バイク&車など35

【C105復活計画 その5】

足周りをスッキリ!(フロント)
ブレーキ&サス分解清掃・タイヤ交換


(12,07,14〜28、)



「おや?おっちゃん前足どうしたん?」
「いや、実はな…」


というわけで、やっと雨が上がったので久々にカブを表に出して作業再開!
先日取り掛かったキャブの方は、ちょっと問題が浮上してただ今解決策を講じている最中。
だからその間に、足回りをきれいにしようということで、まずは前輪から。


まずはブレーキ。


カパっと明けるとこんな感じ。

さび付いてはいるものの、傷や段減りが無いのでこのままペーパーかけてきれいにすればOKでしょう?

そういうわけで、こちら清掃前。
案の定カムシャフトの軸はさび付いていました。
おや?このホイールとの間に入るカラーにはスリットがあるの?
グリス溜めかなと思ってよく見てみれば…
なんと深い傷が!(赤部分)
見てみると、相方のシールの内側に小石のようなものが!
でも、カラーは欠品なので、オイルシールを交換し、
カラーは磨いてそのまま使用することに。

内側はこんな感じ。
メーターギアには真っ黒の水飴のようなグリスがびっしり!
ブレーキシューは使用限度まできていませんが、
さすがに新品に交換しましょう。

こういう方法でとてもきれいに洗えました♪
表側もちょいと磨いて終了!
本気の人ならバフがけをしてピカピカにされるのでしょうが、
私には、ここまでが精一杯♪

鈍い輝きが年代を感じさせると信じてる!

(=^^=)ゞ

このように、ブレーキはまあまあの状態で安心したのですが、
次にサスを外してみると…


「ボロボロボロ!!」

なんやぁ?!

なんで土のかたまりが落ちてくるねん?!

そして土と共に落ちてきたのがこれ。

なんやこれ?粘度細工か?!

長年積み重なった土とグリスが渾然一体となって、
50年間ほどよく熟成された結果がこれです。
こうなると、水洗いもブラシも効果が無いので、ザくっと木切れで汚れを削り、
あとは灯油のお風呂に使っていただきましょう♪

ゆ(油)加減いかがですか?

「あぁ〜、ええあんばいや…」
というわけで、ゆ(油)上がりですっきり、さっぱり♪

でもこのとき分解して初めて気がついたのですが、
軸周りのグリスの入り込む部分のシールは、
全てゴムではなくフエルトで出来たOリングを使用しているのです。
(図赤丸部分)
こんなの初めて見た!
機密性は劣るものの、湿潤性と自浄作用に優れていることから
運動の激しくない部分にはよく用いられたそうな。

とはいえ、今この手のものは簡単には手に入らないから、
さて困った…

仕方ない、ハサミ片手に作るか?
そういうわけで、家の中を探してもらったら、
ちょうど、出てきた出てきた!
親、これは懐かしい、確か娘が保育園の時のものだ!
これでメッサーのアップリケを作って通園カバンに貼ったのだよね。
(これね。http://hisuaki.s25.xrea.com/link/hisu.jpg
かれこれ15年以上の年代もの!
よしこれをカットしよう!

で、色はたくさんありましたが、一番カラフルなこの色にしました。

うん、サイズもピッタリ!
これで何とかいけそうだ!
組みなおしてこれでOK!
上の画像と比べたら、まるで新品のようでしょ?

で、これを元通りフロントフォークに装着したわけですが…

まあなんと、簡単な作業と思っていたのに、予想外の苦戦!
というのも、今のカブにはない、「ショックダンパー」なるプラスチックの部品があり、
それを装着しつつサスユニットを入れるには、
このバネを縮めながらぐりぐり行かねばならんのです。
この指先にある黒いのがダンパーだ!

プラスチックの中にパイプが通っていて、
それをボルトが貫通する感じでフォークに固定されてます
だからはめ込むと、すきまなくピッチリ。

とはいえ、バイク重さを支えるバネがそう簡単に縮むはずもなく、
「ん?!こら!おいっくっそぉ〜!」
と悪戦苦闘!


そういうわけで、深夜ガレージで、体中汗まみれ、手はグリスまみれ!
で、格闘すること2時間弱。
何とか装着できました。

結局力技ではなく、コツと言うか手順でした。(今後同じ作業する方のために…)
@ダンパーを固定せずにはめ込み、穴の中心に針金を通し軸がずれないようにしておく。
Aそのままサスユニットの上部ボルトを決め、ついで足元を決める。
Bその後針金で上手く誘導し、ダンパー穴の中心に棒を差し込み固定したら、
C最後にダンパーをボルトで固定。
ふぅ〜、疲れた…
ついでに気にはなっていたものの、気づかないふりをしていたこれ!

あまりにも汚いホイールのリム!

そこで、ガレージ表で、気合を入れてひと掃除!
真ちゅうブラシを灯油に浸して、ひたすらこする!

すると、「何やってんの?」ときよさん!
この人は、ほんまにわしを見張ってるんじゃないかと思うようなタイミングで現れる!
そういうわけで、世間話をしながら作業をしたのですが、
するとなんかはかどるはかどる!
一人でするときより、時間が経つのが早いと言うか、気がつきゃきれいに磨けてました!

どう?
ピカピカとはいいがたいけど、輝きがマイルドだろぅ〜?


さて、この作業をしていた日にちょうど個人教授さんが来てくれました。
(なぜ来てくれはったのか、その理由は次回明らかに)
そしてこのサスの汚れ方を見て一言。

「これ、もしかしたら過去に浸水被害に会ってるんちゃいます?」

なるほど!
そういわれればエンジンも、スタンドも、リア周りも、そしてリアフェンダーも
車体に対して水平で同じレベルまで泥汚れがひどかった!



だからマフラーは致命的にサビていたのに、タンクが案外きれいだったのか!
ということは、水没後放置されたままだったのでしょうか?
そう考えると、エンジン内部のさび方に対して、意外にきれいだったシリンダーの件も納得がいく。
仮に水没していたとしたら、
だからこそエンジンが経たるまで使い込まれることなく放置され、
結果今まで生き残っていたともいえるかもしれませんね。


その後は前から気になっていたFフェンダーのお手入。
丈夫な樹脂製とはいえ、50年もたてばかなりもろくなっていて、
あちこちひび割れや欠けがでています。
特にネジ止めする部分の痛みがひどいので、ついでだから補修&補強!
と、その前に汚れをきれいに落とさねばなりません。
とはいえ、こういう大き目のパーツはなかなか洗う場所がめんどくさいので、
こういう時私は、抱え込んで一緒にお風呂に入ります。
以前はハーレーやメッサーの部品などとも一緒にお風呂に入りました。

そういうわけできれいに身体を洗った後は、グルーガンでお灸♪
(グルーガン=樹脂を熱で溶かして接着する器械。なんと最近100均で手に入る!)

見えづらいですが、ひび割れ部分(赤枠内)に接着剤を流し込んでおります。
ネジ止め部分は金属ワッシャーを接着し補強。
ついでにタイヤとチューブも交換してすっきり!
さあ、後はハンドルとケーブル類を取り付けたら
フロンと周りは完了だ!



ある意味この姿もすごくスッキリ!



というわけで、今度はリア〜♪



〜おまけ〜

先日海外に注文したカブのケーブルが届きました!
ついでに、送料がもったいないからいろいろ買っちゃった♪




シート横のカバンは、こういう風に使うのです!



無論キャリアも一緒に買いました♪


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