その問題とは、一番左端のドーナッツみたいな部品、 こいつをバラしたら、内側が強烈にさびていることが発覚! |
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ホラ、内側が真っ赤かでしょ? しかも、そのさびを落とすと、既にもう腐蝕しきっていて ボロボロと崩れては穴が開き始めた! 実はこのパーツ、「燃料溜ろ過器」といって、 一旦燃料をためゴミなどの不純物を沈殿させるためのもの。 なのにここがサビだらけでは、ゴミ除くどころか、反対に供給してしまうではないか! それではキャブ内部が詰まってしまってエンジンが動かない! おまけに穴が開いていれば、そこから燃料がダダ漏れになって、 キャブがオーバーフローを起こし、ガソリン漏れを起こすこととなる。 とはい、えさすがに古すぎて今ではこの部品を手に入れるのはかなり難しい… さびを取れば穴が開く、かといってサビを放っておくと詰まってしまう… そこで困ったときの人頼み! 個人教授さ〜ん!助けて〜! |
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ちなみにこれはその上についていたパーツ。 古い燃料の色々な成分が長年の間に変質し、 まるで薄いプラスチックのようになっておりました! ちょっと感動! とか言いながらこの部分をゴミだとばかり思い込んでいたら… とあるHPで、 「燃料コック下のメッシュの部分はストレナー」 という記事を読んでびっくり! あれそうやったんや! 確かまだ捨てていなかったはず! そこであわてて発掘すると… |
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あれま! 雑に箱に入れていたから、メッシュ部分が破れてしまった!(左赤丸部分)! しまった〜! (あ〜、ほんま軽率!事前にパーツリストで分解図を良く見ればよかった!) そこで何とか補修することに。 ここは常にガソリンに触れる場所だから、耐ガソリン性のものでなければ。 そこで思いついたのがパンスト! ナイロンもポリウレタンも耐ガソリン性はバッチリ! そして、接着剤は同じく耐性のあるエポキシ系! そういうわけで、何とか補修完了!(右♪) ふぅ〜。 ほんま、毎度のことながら、わしって軽率すぎ… |
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で、話は戻って… そういうわけで私のSOSに応えてくださり、 チョチョイのちょいと、ロウ付け&コーティング♪ ハイこれで出来上がり! すごいね〜、やっぱ持つべきものは友だね〜♪ これにて問題解決! ヽ(^∀^)ノ |
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そういうわけでサクサクと組み立て♪ 今回パッキンや、Oリングはもちろんのこと、 各種ジェット類も新品を投入しました! 実はこういう旧車のキャブリペアキットを販売してくれているお店があるのです。 価格も良心的なんで、自分で意地になって穴を広げちゃうよりいいかもしんない♪ 岸田精密興業株式会社さん でもニードルジェットだけはなぜか太さが違って合わない? 調べたら、私のキャブはリザーブ(予備タンク)のない初期型で、 リペアキットはどうも後期型対応のようでした。 そうそう、Oリング類も今はネットで手に入るから嬉しいね。 でも皆さん知ってた? 「耐油」とあってもガソリンに浸るとふやけるんだって! だからキャブなんかには「耐燃料」と表記してあるものを♪ |
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こそういうわけで内部はきれいになったので、 表もゴシゴシ洗ってみました。 この清掃前と比べたら、多少はきれいになったかな? そうそう、実は清掃後組みなおしていると、 どうしてもある部分(フロート室)のふたが閉らない。 で、どこかで何かを間違えたのかと一人うんうんうなっていると、 ちょうどそこへ悪星君が! で、しばらく一緒に眺めていて。 「もしかして上下逆さまちゃいますか?」 「え〜、まさか〜! って…、 ほんまや!」 とんだ初歩的ミスでした。 あの悩んでいた30分間は何だったのだろう… (=^^=)ゞ |
実は今回お願いする際にこういうものを見てもらい、 「これどうやって直したらええかなぁ〜?」 「ああこれはバーナーであぶって曲げればきれいに戻りますよ。」 「困ったなぁ〜、うちにバーナーないしぃ〜。」 「なんならついでに直しましょか?」 「えっ!ほんま♪なんか悪いなぁ〜♪」 はい、間違いなく確信犯です♪ |
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そして出来上がりはこちら! まるで鏡面のように磨き上げてくれはったので、 その美しさにしばし呆然! 思わず装着するのがもったいなくなったから、 しばらくこうしてミニカーと一緒に飾って置きます♪ (=^^=)ゞ |