おもちゃ35

水筒!好いとぉ!
 〜スイス軍 レンジャー・ストーブセット〜


先日来バーナーのお話を続けておりますが、
屋外でお湯を沸かすにはバーナーはもとより、肝心のお水がいります。
無論山で調達もできるのですが、そう都合よくお茶をしたい場所にきれいな湧水があるわけもないので、
普段は水筒に水を入れて持ち運んでおります。

今でこそ、ペットボトルが出回って、「水を運ぶ」ということがすごく手軽になりましたが、
昔はそれこそ専用のポリタンクなどが必要でした。
でも一人だとそういうんも大層なので、普通は水筒をぶら下げてぶらぶらしてたのです。

そういうわけで私は水筒もいろいろ持っているわけで、その代表的なのがこういうタイプ。


いわゆる軍ものの水筒で、カップと水筒が一体式になったタイプ。
(小ぶりで容量が500CCと一人用にはちょうど良い♪)


分離させるとこのとおり。

この手はカップがアルミ製なので、そのまま火にかけることができるので、
これとバーナーだけあればOKという手軽さが非常に良いのです。

これはスイス軍のもなのだけれども、なぜかあちらの水筒は、栓がいつもコルクなんだよな〜。
なんか意味があるのだろうか?

ですが最近では複数人でお茶することが多くなったので、
この水筒では足りなくなるため、もっぱらペットボトルに水を入れて持ち運んでおりました。
まあ、確かに軽くて便利なんだけど、やっぱれは味気ないよな〜。

とか思っていた矢先!

こういうものがあることを知り、即飛びつきました!

見た目が不思議なこの水筒もスイス軍の装備品で、その名も「レンジャー・ストーブセット」。

セットというだけあって、このようなこうなもので構成されております。

右から、カップ、1リットルのボトル、そしてストーブ!

そう、このへんてこな筒状のものはストーブで、
このような感じで使用します。

下に空いている穴の部分い固形燃料などを入れると、
煙突効果でよく燃えて、驚くほど効率的にお湯が沸くとか。
また燃料がない場合は、この葉や木の枝、割りばしなどでも十分お湯を沸かすことができるとのこと。
さすが山岳地帯で活動することの多いスイス軍!
よく考えられて設計されているな〜。


ちなみに、ボトル自体もこのように火にかけれるので、ヤカン感覚で使用できます。
この場合、栓は外して火にかけないと爆発しちゃうからご用心。
(というか、やっぱ栓はコルクなんやよな〜。)

昨日的にも、ルックスも、また収納性もバッチグーなんで、
今後はペットボトルをやめ、こいつを持ち出して表に出てみよう!
ヽ(^∀^)ノ


ちなみに…

スイスといえば「永世中立国」で知られているために、
「え?スイスに軍隊なんてあるの?!」
という人も多いのですが、それは大きな勘違い!
むしろ昔から四方の国の脅威にさらされ、常に軍備の充実が急務でありました。
だから今では屈指の軍備を誇りますし、も徴兵制度があります。
(というか、スイスは民兵なので国民皆兵士!)
で、前述の永世中立国という意味も、
決して永久に戦争をしないという意味では決してなく、
「永久にどこの国の味方をせず中立である続けます。」という意味だから、
その言葉の裏には、
「だから、チョッカイかけてきたら、うちはとことんやるで!」
という意味があるのです。

大義名分、そしていざという時の備え。
本当に自国のことをよく考えたうえでの言葉だなと思います。
「平和憲法」だけがあれば大丈夫、とか言っている平和ボケした国にも、よくその意味を考えてもらいたい。



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