おもちゃ33

茶ピーク1 
Coleman PEAK1 MODEL400〜

コールマン修理

(燃料バルブ交換)


ここのところバーナーづいている私ですが、実はこういうバーナーも持っていたのです。


1981年製のコールマン社のピーク1モデル400。

コールマンにしては珍しい茶色の塗装で、通称「茶ピーク」と呼ばれております。
そしてまた、色だけでなくこのモデルまでの特徴として、
火力レバーが二つあり、そのうちの一つが「強火、中火、トロ火」の火力調整専用になっているのです。
だから目玉焼きを焼いたり、お米を美味しく炊いたりもできるんです。

実は、現行のモデルだとレバーが一つなので、
弱火にしたつもりでも強すぎたり、反対に消してしまったり、
とろ火でじっくり調理などとても無理!
ですのでいまだに根強い人気のあるモデルなんです。

ですが、私のは手に入れたときからずいぶん長く放置されていたようで、
とろ火どころかほとんど火がつかない状態。
そこで今回、ほかのバーナーの修理(↓)をしていたついでに、これも直してみようと思い立ちました。
http://hisuaki.blog31.fc2.com/blog-entry-2623.html

まずは原因を調べるため現在の状況を再確認。

ポンプカップに給油しポンピング

→圧が抜ける

前回同様チェックバルブの不良と判断し交換

→圧が抜けないので試しに点火

→ごく短期間火が付き、すぐに赤い炎がドーナッツ状となり火が消える
 (これはガス欠時の症状)

→燃料系が詰まっていると判断し、ジェネレターを外し内部を清掃

→変化がないので、さらに元の燃料バルブの詰まりを疑う。


というわけで、燃料バルブの分解。

この赤いレバーのついた真鍮の部品がそれ。


でもこいつが曲者で、がっちがちに強く閉めこんであるうえに、
さらにその上ねじ止め剤で固くロックされている!
ですのでこれを緩めるのは一筋縄ではいかないんです。

結局ネットで調べたり、詳しい方にアドバイスをいただいて無事分解成功!
具体的には、ヒートガンでキンキンに熱したのち、
バルブ部分を万力でくわえ、タンクを手にもって慎重に回してゆるめました。

で、取り外したバルブを見ると…

うげ〜!なんじゃこの汚れ方は!

無論上の方が取り外した部品ですが、真鍮全体にサビ(緑青)がふいている状態!
こりゃあ燃料の通る小さな穴など詰まってしまって当たり前だ…
下側の新品部品の素材が真鍮からプラスチックに変わっているのは、
そういうサビ対策の関係もあるのだろうか?

そういうわけで、あまりの錆のひどさに掃除する気もなくしたのでここは潔く新品部品を組み込みました。
で、ついでに他の部品もCRCを吹きブラシでガシガシ錆び落とし。

よし、これくらいでOKでしょう!

というわけでさっそく組み上げチェック、チェック♪

圧漏れは無し。
燃料もちゃんと出て来る。

よし火をつけてみるか。


おお〜!
勢いよく燃える!萌える!

炎が若干赤いのは、ジェネレターが古いからか?
でも使用に問題ないのでこのまま行こう。
(ちなみに、ジョッキ一杯の水が2分ほどで沸騰しました。)

さてここで問題のとろ火の実験もせねば!

左側の黒い火力調整レバーを絞ると…

はい、綺麗なとろ火が安定して燃え続けます♪

よっしゃ!
直った〜!ヽ(^∀^)ノ

これでいつでも美味しいご飯が炊けるぞ!


でも長年ずっと放置していたのに、ちょっと腰を上げるとこうも簡単に復活してくれるなんてすごい!
やっぱ元の設計がしっかりしてるんでしょうね。
そしてそれと併せて、
今ではネットで必要な情報が手に入るし、部品も簡単に注文できる!
以前ならお店に出して修理しないといけないと思っていたことが、
こうして自分で簡単にできるようにもなったんだから、
この状況の変化もすごいなとつくづく感じました




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