食べ物♪ 171♪

「ボケ(木瓜)のジャム!」


近所の家の庭には、毎年春先にきれいな紅い木瓜の花が咲きます。

ここのわんこの顔の左横の木がそうです。)

そして夏の終わりごろには、コロコロの可愛らしい実がつきます。


さて、そこのおばちゃんと私の会話。



「おばちゃん、このボケの実どうすんの?」
「こんなもん、いつも勝手に落ちるにまかしてるよ。」
「じゃあ、くれへん?」
「ええけど、どうすんの?」
「これでな、ジャムを作るねん♪」

「へ〜、ほなら持ってき、持ってき。」


実はボケはカリンやマルメロと非常に近い仲間で、

やや小ぶりな実ですが、同じように利用できるのです。




このような小ぶりで可愛らしく、黄緑色の硬い実です。




中はこんな感じ。


さて、この実はそのままでは硬くすっぱいだけなので一旦お湯でぐつぐつ煮ます。



こんな漢字に黄色くなればOKです!


この後がちょっと面倒で…

荒熱が取れたら、丁寧に実の部分を裏ごしにかけます。

すると、ねっとりとした糊上のペーストになりますので、それをなべにとり火に掛けます。



砂糖を適量味を見ながらいれ、よく溶かします。

すでに粘りのある状態なので、
あまり火に掛ける必要はなく、砂糖が溶ければ火からおろしましょう。




清潔なビンにつめて出来上がり!
(背後は果実酒♪出来上がりは半年後です)


独特の香りは、樹木由来を感じさせ新鮮!

(*^人^*)

このジャムは、香りがよく酸味が強いので、暖かいうちが一番美味しいかも?

冷めても、すきっとした後味で美味しいですよ。

私はパンなどには塗らずに、スプーンですくってぱくっ!

ヽ(´▽`)ノ ワアイ




【おまけの話】

ちなみにボケは漢字で木瓜と書きますが、
これはその実が瓜に似ているから、瓜の成る木で木瓜と書きます。
ちなみに当初の発音は、「ぼっくゎ」が近いそうで、
そこから転じて「ボケ」になったとのこと…
こう知ると、もう「木瓜」は素直にぼけと読めるようになるでしょ?


それとこの実の断面を見て気になったのが、
家紋の中のひとつの紋である
「木瓜」(もっこう)



これはあの有名な織田信長の家紋です

モチーフとなったのは胡瓜(キュウリ)の断面だといわれております

実はうちの実家の家紋も、奥さん側の家紋も、木瓜なのです。
(おのおの、角に横木瓜と丸に横木瓜です)

この場合の「もっこう」は書いてみるとわかるように「ぼけ」と同じ漢字でしょ?
だから、今回実を割った瞬間、

(・∀・)「あ!もしかしてこの絵がオリジナル!?」

とそう思ったのですよ。

でもよく調べると、そうではなく、
本来は、「カ(穴カンムリに巣と書く)」と呼ばれる鳥の巣(卵も含む)を象ったものだそうなんです。
(古い紋の「徳大寺木瓜」をみるとその様子がよく分かるそうです。)

ふ〜ん、そうなのか…

なんかすごいことに気づいた気がしたのに、

ちょっと残念・・


(=^^=)ゞ


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