食べ物♪60
下品な食べもの
今回は独断と偏見の極み!
しかし、
普段私が思っている事柄についてです。
今ここでいう下品とは、品質的に劣るものという意味ではなく、
本来のポジションを忘れ、下卑た、いやらしい心の見える、
そういった嫌な感じのするものという意味です。
下品な食べ物といって、
先ず思い当たるのは、お好み焼きとラーメンとタコヤキ。
しかし、それはそのものが下品なのではなく、
下品に陥りやすいという意味です。
つまり、本来の大衆食というポジションを忘れ、
ともすれば高級食に入り込もうとする魂胆、
それがミエミエな物が非常に多いものという意味です。
よくあるでしょ?
松阪牛のステーキ肉と車えびを入れたお好み焼き。
もはや具とは呼べないほど、立派なメイン料理足るべきものを放り込んだラーメン。
そんなものを見るたびに、
それを作った料理人たちに言いたくなる!
!(・∀・)「あんたら、ほんまに料理人か?」
確かに、美味かろう!
しかし、それは、お好み焼きが、ラーメンが美味いのではない!
本来脇役足るべきものが、主役を食ってしまったが故の美味さだ!
それならばいっそ、
ステーキにして、エビフライにして、また単品料理として、
そうして食べたほうがどれだけ美味いか!
素材を殺しているとまでは言わないが、
生かしていないことは、本人だって分かっているはず。
なのになぜ作るのか?
こたえは既に出ています。
!(・∀・)「話題になりたい!」
つまりここには、食べる側の気持ちは微塵も考えられておりません。
つねに、「作っているく私」の姿しか見えません。
私はそこに嫌な感じ(下品さ)を受けてしまうのです。
無論、高級食材を使用し、大衆食をある意味芸術まで高めたものも中にはあるのでしょうが、
既にそれは、本来のその食べ物の姿とは乖離してしまっています。
たこ焼きを懐石料理にしている店もあります。
確かに美味しくて、食べてきた人の話では、
「美味しいよ〜!タコヤキを見直したわ!まるで別物だよ!」
だそうです。
では、別物のそれはタコヤキでしょうか?
「こんなに思い切って、手の込んだタコヤキを作りました。面白いでしょ?」
そう言ってくれるのならば、
「ああ、面白いね、がんばって。」
私もそう言いますが、
「この本物の美味しい「たこ焼」を全国の人々に食べてもらいたい。」
そういう思いで作られたのならば、それは勘違い!
「勝手に、本物を気取るな!」
一船¥700もするタコヤキなど、
また、飛び出すほど大きなタコの入っているタコヤキなど、
どんなに美味かろうとも、
決して本物ではない!
そのような方法で主張し、本来の姿のもの達を
「食品としては一段見下げられてきた感のある…」
そう言ってのける思い上がりが、どれだけ下品であるか。
ついでに・・
食べ物に限らず、
どんなにあがいても、全てのものには「分」があると私は思っています。
その、自分の「分」を超えるものを得ようとしても、
絶対無理が生じ、
はた目にも見苦しくなります。
だから、より以上の「分」を得ることの出来るだけの器、
それが自分に身に付くまでは、
自分を良く知り、納得するべきではないでしょうか?
私自身、未だに分をわきまえていないので、
偉そうなことをいえた義理ではないのですが、
つい言ってしまう。
これも、既に「分」を越えてしまっているんだろうな。
と、今思っています。
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