食べ物♪51
たい焼き(後編)
その日私は「伊勢うどん」を求めて伊勢に行っておりました。
先ず一件目のうどん屋さんに入った後、さらに追う一軒…
そう思いどの店にするか迷っておりました。
同行者と相談の結果
今いる場所よりも最も遠いあるお店に行くことになりました。
そしてその道すがら、
助手席の私は何となく流れ行く町並みを眺めておりました。
すると、ある一軒の店が目に入りました!
「たい焼き」
私はこの店を見たとたん、頭にたい焼きの神様の声を聞きました!
そして、確信しました。
「美味いに決まっている!」
とりあえず当初の目的地であるうどん屋さんへ赴き、うどんをやっつけた私は、
皆に無理を言い強引にたい焼き屋さんまで引き返してもらいました。
道路に車を駐車し、一人店へと走る私
店の前に漂う、甘く香ばしい香り!
わたしはそれを胸一杯に吸い込む
そして、ドアの向こうには!?
!(・∀・)
一個一個型に入れ焼きつづける頑固そうなおっちゃん!(いや?おじいちゃん?)
生地を確認すると、粘り気の強いもちのような生地!
しかも、型も一匹一匹が独立したタイプ!
今の主流は、数匹分がまとまって、一気に返す今川焼き風の型です!
確かに手早く多く焼けますが、これでは焼きにムラが出来ます。
この2点を確認した私はいよいよ確信いたしました!
「美味いに決まっている!」
いそいそと10個ほど注文し、
お姉さんに包んでもらい、
その包みを片手にみんなの下へ!
そして、
包み紙を解くのももどかしく、私はたい焼きを手にしました。
薄いがずっしりした手応え。
口にすると、表面はカリッと、中はもっちり♪
餡子は程よい量で、
周辺部は煎餅のごとく、クッキーのごとく…
。・゚・(ノД`)・゚・。 「これがたい焼きなんだよね〜!」
感動した私は、周りの皆にその思いを伝えようとする!
しかし、いかほど伝わっただろうか?
私の思いは暴走し!
もうたい焼き以外は、アウトオブ眼中!
気がつけば既に3つものたい焼きが私の腹の中に…
食べれば減る、その悲しみを数十年ぶりに味わいました。
当然お土産用にも買いました。
翌日とあわせると5〜6個は食べました。
しかし、今思っております。
「もっと買っとくべきだった…」
追伸
お土産にと再び店に戻った私は、おっちゃんと、お姉さんにこう言いました。
「私はこの鯛焼きに会うために、大阪からここに来ました。」
2人とも笑っていましたが、多分冗談だと思ったんでしょうね!(゜▽゜)b
ほぼ、本気100%でしたのよ!
場所はここです。
お願い!皆で買いに行って!そして味わって!
貴重なたい焼きの灯を消さないで!
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