でも、家に帰って見たらば、それは全く以前食べた「ゆべし」とは別物でした。
こんなの!
確かに製法こそ以前読んだものと同じですけれども、味が全く違う!
前回のは、甘い羽二重餅のようなものだったのに、これはそう…
!(・∀・)「山椒の香りもする、柚子風味のお味噌味の団子!」
不味くはない、不味くはないのだが、これは決してお菓子ではない。
どちらかというと、おかず?!
切り分けて、お茶漬けにすると良い感じ♪♪(((*^ω^*)))♪
それから気になってしらべてみると、
なんとまあ、全国各地にあるわあるわ!
「あっちこっちで、ゆべし!ゆべし!」ヽ(・∀・)ノ
でも、やっぱり、各々かなり違っています。
本来は、「柚子の皮に味噌と香辛料を詰めて干したもの」をゆべしというそうですが、
全く柚子と関係ないゆべしも多いです。(これは東北地方に多いようです)
そこでさらに気になってしらべてみると、面白い説に出会いました。
実はゆべしは、はるか縄文の頃より食されていたそうで、呼び名もその頃からゆべしのまま。
ですので、縄文の言葉に一番近いアイヌの言葉からその語源を推理してみると、
ゆ=yuk=i-uk=それを(天から)授かる。食物のこと。鹿、野生の芋。
ぺし=pe-sik=水滴の目=水面に水滴を落としたとき出来る目のような同心円波紋。
つまり、山芋などを摩り下ろして、加工して作った食品が本来のゆべしだというのです。
実際秋田県の田沢湖地区では、山芋を原料に渦巻状のゆべしが作られているそうです。
(以上の説は「古代への旅」の「アイヌ語による地名探訪」(その20)上 出 隆 一氏より転載させていただきました)
こうなるともうどこにも、柚子は登場していません!
真偽のほどは不明ですが、なかなか説得力があり、ユニークな説ですね。
これならば、東北地方のゆべしに柚子が使われていないものが多いのも納得できる!
でも、これが本当かどうかはもう今は分からない。
今はただ、何通りかのゆべしがあるだけ。
そういや、おせんべいも、甘いのも辛いのも、たくさんあるものね♪
さて、今朝も朝ごはん代わりに、「くるみゆべし」を食べました。
食べながら、
「これは山形のだし、柚子がないから縄文の味かな〜?」
そんなことを想像していると、なんだかとても得した気分になりました。
♪(((*^ω^*)))♪