(*^人^*)「いつもすんません♪」
さて、いきなり「花嫁菓子」といわれても、一体何のことやらさっぱり???
お話をお伺いすると、せ〜やんの田舎の徳島では、結婚式があると子供たちが花嫁さんを見に行き、
「うわぁ〜♪きれいや〜♪」
などというと、もらえるお菓子があるそうで、それを「花嫁菓子」というそうです。
なるほどなるほど、
「幸せのおすそ分けというわけですな!」(゜▽゜)b
どれ、わたしも早速おすそ分けをいただきましょうか〜♪
でも中身は一体どんなんだろう?
気になりますよね?
封を開けてみると、おめでたくも可愛らしい紅白のおせんべいが入っていました。
(紅白とはいえ、淡いピンクと、絹色なので、まるで頬を染める白無垢の花嫁さんのようですね。)
おせんべいとはいえ、普通のそれとは違い、
お米の粉を練って軽く焼き上げたものの表面に、砂糖を塗りつけてある軽くて甘い美味しいお菓子です。
これ多分あれと同じや!
そう、あれとはお盆の時期に出回るうちわ型の焼き菓子。
甘くて軽くて大好物なのですが、期間限定の上ぱかぱか食べるようなものではないので、
子供のころはすごくお盆の時期が待ち遠しかったのを覚えています。
なるほど、きれいな花嫁さんを見れて、おまけにこれがもらえるのならば、
関係ない子供達も結婚式を祝いますよね。
では、わたしもいただきましたので、只今お祝いしたい気持ちで一杯です。
離れた場所からですが…
「ご結婚おめでとうございます〜!」ヽ(・∀・)ノ
さて、このお話をお伺いしていた時に、わたしも小さなときに同じようなことのことがあったのを思い出しました。
ちょとっと、縁起が悪いのですが…
わたしの場合はお葬式でした。
当時はお葬式に来た子供達には、お菓子の詰め合わせを手渡す風習があったのです。
ですので、子供同士の間では…
「おい!今日どこどこでお葬式があるそうやぞ。」
「ほんまか!?ほな、放課後集合な!」
などというやり取りがありました。
ただ、同時に
「お葬式のところでは、手を握って親指をこぶしの中に隠しておかないと、親が早く死ぬ。」
というような言い伝えもあったので、
お菓子をもらうときには、かなり不自然な手つきで受け取っていました。
最近こういう風習は、もうここいら辺では全くみないですね。
【追記!】
と、その後の話…
飲み会の席であきんど君がお土産を持ってきてくださいました。
生姜せんべい?
聞けば、これは彼の田舎ではお葬式の際に配られるお菓子だそうです。
!(・∀・)「ほほ〜!」
うちの近所では出来合いのお菓子でしたが、彼の田舎(鳥取)ではこのように、それ専門のお菓子があるのですね!
まさに花嫁菓子とは正反対!
ん?いや待てよ…
知り合いの田舎では、不慮の事故による死以外の葬式は、
祭りと同じくめでたいこととし、派手に祝うような葬式を行うと聞いたことがあります。
そう考えれば、
あながち花嫁菓子と正反対と言うわけでもなさそうです。
そこでちょっと気になって調べてみますと、和菓子の世界では「慶弔菓子」というジャンルが存在し、
そのような行事には、その土地土地のお菓子が用意されているようです。
そういや、「葬式饅頭」はけっこう最近まで耳にしています…
つまり、こういうお菓子が珍しいのではなくて、
そのような行事ごとから私(たち)が疎遠になってしまっていたということなのですね。
誕生日、クリスマスにケーキは当たり前のように用意するのに、
このようなお菓子はどんどん見なくなってきています。
それは和菓子、洋菓子の違いよりもむしろ、
自分達だけで祝ったりするのか、自分達の喜びを他者におすそ分けするのか、
その考え方の差であるような気がしてきました。
肝心のおせんべいは、ハケで塗られた生姜砂糖が舌触りよく、甘く!
私の趣味にピッタリで、食べ始めると止まりませんでした!
(´∀`)ゞ
「あきんど君さんきゅ!」(*^人^*)
【さらに追記】
後日さらにあきんど君より…
うちの親にこのせんべいの話をしてあげると、
どうやらお葬式でも結婚式でも配っていた事が判明…。
なんとオールマイティなお土産でしょうか。
あのお菓子は実家に帰るたびにゴソゴソ探してしまいます…。
(小さな頃から常にどっかに頂き物で転がっているイメージが強い。大抵は仏壇のお供え。)
最後の一文が、このお菓子の性格をよく物語っていますね!