バイク&車など30
(20009,10,02))

リトルホンダ PC50
 
 この夏の終わりに私は、もうかれこれ10年近く放ったらかしにしていた

ペダルつき自転車バイクを隣町まで引き取りに出かけておりました。
 

このバイクは1966年式の「リトルホンダ」という原付で、

自転車のようにペダルでも動くことのできるモペットです。

発売当時のキャッチコピーは

「自転車に乗れるなら、リトルホンダ。空が三倍広くなる!」

ということで、意識したメインターゲットは女性でした。

そのため、見た目はカブによく似ているものの、全体に小ぶりで軽量、

また操作の方も、遠心クラッチによるクラッチも変速も無しのオートマチックで、

ブレーキ操作も自転車と同じく両手で行うことができるようになっております。

エンジンも横型ながらOHVといわゆるカブエンジンとはずいぶん異なります。


さて、そういう古いバイクですし、長いこと放ったらかしだったので

簡単にエンジンがかかるとは期待しておらず、

帰りは自転車のように足でキーコキーコこぎながらサイクリング気分で帰ってくるつもりでありました。

すると…

いや〜、たいしたもんですね!
さすが世界のホンダ!
あれだけ長いこと放っておいても、エンジンはすぐに目覚め、
そして順調に走ってくれました!
とはいえ、自転車バイクなんで最高速も知れたもの。
アクセル全開でも、たぶん速度違反にならないくらい♪
でもその感じがまたたまらない!
ぽこぽことんとんゆったりまわるOHVのエンジンがすごく可愛らしい!

(・∀・)「超ショートツーリング!」

よし!この秋はこれをきれいにして、近所をノンビリ流して遊ぶぞ!ヽ(^∀^)ノ

リトルカブをきれいにするぞ!
そういうわけで、持って帰ってきたリトルカブ。
即乗って帰れたほど予想外に状態もよく大喜びであったのですが、
そこはそれ、40年以上前のバイクですから、あちこちがくたびれております。
とはいえ、もはや消耗部品の入手も困難なので、手入できる部分は手入して、
なるだけ気持ちよく乗れるようにとただいま作業をしております。
でも、時間がなかなかないので、朝の涼しい時間30分だけで毎日作業!
ヽ(^∀^)ノ

まずは駆動部分と制動部分!
足回りとブレーキは第1にきれいにせねば!
でも、不思議なもんで、
「ウヒヒ♪この汚れを落としたら、どうきれいになるんだろう?」
っと思ってしまい、むしろこれくらい汚れているほうがなんだか嬉しくなってくる♪
(=^^=)ゞ「変態さんや〜!」

スプロケのやせが気になるけど、まぁしゃあないか…
チェーンはいっそ新品にしたいねんけど…

「415」みたいな細いチェーンなんて今もあるんかいな?


電装系は意外にきれい!
やっぱ室内保管してもらえててよかったな〜♪
バッテリーは既に死んでいるから、これは古いバッテリーを再利用するか・・
とりあえずフロントサスを分解しきれいに掃除してみました。
仕組みはカブと同じくボトムリンク方式。
でもダンパーは無いようで、ゴムのブッシュがその役目をしているよう。

でも、ばらしてみて不具合発見!
この二つのパーツの接合部には、本来樹脂製のブッシュがあるようなのです。
でもそれがなくなっていて、ボルトと穴の大きさがまったく違いゴソゴソ!
なるほど、それで走っていてふろんとがかなり怪しげだったのか!
(ネットでしらべても、ほとんどのリトルはこの部品が紛失しているみたい)

早速部品注文したいところですが、2002年で既に廃番だそうです。
そこでしばらく考えて…
ボルトに丁度のステンパイプを切り出し、それを穴の中央にすえて、
その隙間を、熱接着剤で埋めて見ました。
(上が未加工、下が加工済み、真ん中の穴に注目!)

これなら作業も楽ですし、手直しも簡単。
強度もそこそこあるみたいで今のところ問題なし!

実際乗ってみると、かなりフロント周りがしっかりしたのが分かります。
ドロとホコリと油で、ギトギトどころか、がちがちに固まったチェーン!
ほんと、石膏で固めたかのように、がっちがちでした!
そのままワイヤブラシでこすってもらちがあかないので、
灯油にざぶんと一晩浸け込み、その後にシコシコ磨いておりました。

そのかいあって…
ヽ(´▽`)ノ 「ほら!こんなにきれい!」

動きも本来のチェーンのしなやかさを取り戻したので、
これでフリクションロスも減りかなり快適に走れるようになったはず!

私の場合、こういう作業が大好きで、
バイクいじりの一番の山場といっても過言ではありません!

でも、素直に新品に交換したらそれですむことなんですがね。
(=^^=)ゞ
さて、スプロケやチェーンを装着する前に…

あるものを切り取ったり、、穴を開けたりちょん切ったり♪

で無事完成!

分かる?
自転車のサイドスタンドを加工してつけてみました。

リトルにはセンタースタンドしかないので、
ちょっと停めようとする時に不便を感じていました。
そこで、モトコンポと同じようにできないかと思ったら、大正解!

もともと自転車のようなバイクなんで、違和感もあまりないでしょう?
でも、自転車のサイドスタンドを取り付けたせいで、
本来つくはずのチェーンカバーが付けれなくなりました。
ま、カバーをカットすれば付くのですが
オリジナルの部品を切るのはどうも…

でも、何もなしだと、チェーンやスプロケ(歯車)が足に当たる危険もあるし、
何より油が飛び散り足元が汚れる。


ほら、こんな感じで剥き出し!
そこでしばらく考えて、こういうものを作って取り付けてみました♪


どう?形もなんとなくレトロでかわいいでしょ?
色目も車体にマッチしておしゃれじゃない?
「うわぁ〜、かっこいいですね〜♪」



丁度家にあったあるものが、サイズ的にも材質的にも
なんとうまい具合にぴったり合ったのですよ!
さてみなさん、そのあるものってなにか分かる?

こたえは…

(・∀・)「植木鉢の下のお皿!」

厚み、形、大きさ!
どれもぴったりで、嬉しい限り!ヽ(^∀^)ノ


実は先日ホームセンターに行った際、
園芸コーナーで同じお皿を手にしている人を見かけたので、
「ああ、それリトルのチェーンカバーに丁度いいですよ♪」
と教えてあげたくなりました♪

φ(._*)☆\(-_-)いやいや、誰もそういう使い方せんやろ!
その後は少しだけ作業をしました。

まずはタンクを取り外し、きれいにお掃除。


多分中がサビでいっぱいだと思っていたのですが、
意外にきれいなんでほっと一安心♪
ついでにエアフィルターも掃除。

せっかくなんでオイル交換もと思いオイルを抜きました。

新しいオイルを入れると、いつもそれだけで嬉しくなる♪
で、走りまで変わるような気がするのはなぜだろ?
メーターギアが壊れていたので修理してみたのですが、
やっぱギアの歯欠けが思ったよりもひどく、
数回転させるとかみ合って動かなくなります。
なんせ1966年式で、かれこれ40数年たっているものなので、
いまさら部品もあるはずなく…

そこで仕方なくこういうものを取り付けました。
もう一台の自転車バイクのピープルに取り付けていた自転車用のメーターです!
まあ、自転車用なんで多少の誤差は出るでしょうが、目安にはなると思います。


後日オークションでフロント周りを2080円で落札でき、
メーターギアも無事移植できたので、ただいまきちんと作動しております。
ですので、このサイクルメーターは距離積算計として重宝しております。
ついでに気分だけ「アーシング」をして見ました。
バッテリーのマイナスと、ジェネレーター付近、点火プラグ付近を
オーディオ用の銅線でつなぎました。
こうすると、理屈ではプラグの発火が大きくなって、燃焼効率が上がるのです。
本当は、後点火コイルもつなげるとよいのですが、
コイツの点火コイルはフレームの中にあり、
エンジンを下ろさないといじれないので面倒だからやめました。

で、効果のほどはというと…

う〜ん、エンジンのかかりが良くなった感じかな?。
そんなこんなで出来上がり、
登録を済ませてみれば、とつい乗りたくなる♪
ちょっと用事のついでに缶コーヒー!

自転車ともバイクともつかない不思議な乗り物なんで、
スピードが出なくても、ブレーキが利かなくともすごく楽しい!

たしかに「空が三倍広くなる」気分だ!
もう一台のお気軽チビバイクのモトコンポと並ぶと
凸凹コンビみたいですごく絵になるな〜♪


その後、おなじみのベトナムキャリアも装着。
斜めなんで安定が悪いように見えますが、
ドッグフードやキャットフードなどの袋物を運ぶ際には便利なのです。




さらに前かごを装着したし、日常の買い物の足に大活躍してくれております。


【おまけ】

当時のCMです。
http://www.youtube.com/watch?v=cCD7gKyoezs
軽快なメロディーが癖になりますね。



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