犬119♪

一時預かりという保護活動
〜りりぃとジャックの話 後編〜


さて、そういうわけでジャック君を引き取りに隣町へ。

休日私たち夫婦は車を走らせました。

向かった先は「和泉動物愛護会」さん。

こちらは、一匹でも多くの命を救おうと、献身的に活動されている個人の方です。

くだんのジャック君も、処分される命を、こちらで一時預かりしていただいてつなぎとめることができていました。


(これは保護前のジャック君の様子。)



さて、到着してみるとたくさんのわんこたちが手厚く歓迎してくれました。

 

このほかにも、後2匹のわんこたちがいました。

見ていると、近所の子供たちがわんこと仲良く遊んでいたり、

お手伝いの方も来てくださっておられる様子。

とはいえ、基本的にはお一人でこれだけの犬の世話をしつつ、保護活動もされておられるので、

傍目には、この方自身のお体が心配になってきます。

ですが、

「私の命は犬に助けてもらったから。」

そうおっしゃって、この日も警察からの保護依頼の相談に乗っておられました。



とは言うものの、やはり個人の力には限界があります。

そこで、「一時預かり」という保護方法が有効になってきます。

つまり、里親さんが決まるまでのしばらくの期間。

一時預かりさん宅で犬猫などを保護する方法です。

団体により、その具体的方法はばらつきはありますが、

今回の和泉さんの場合では、なるふだけ一時預かりさんに負担をかけないようにと。

     ひとりで活動している為、一度に沢山の犬を保護する事が出来ません。
     そこで保護犬を一時的で結構です、お預かりしていただきたいのです、
     一時預かりをして頂く事で、一匹でも多く助ける事が出来るように成ります。
    
一時預かりの方には費用負担が御座いません、預かっていただくだけで十分です。
        【全て費用も負担しますと言う方も当会としても多いに歓迎です】
     どのような犬が保護されるかわかりません、登録制にしてどのような犬までなら
     OKかをメールでお知らせ下さい。

と決めておられました。


保護活動をしたいけれども、一生面倒見切れる自信がない。

そういう方でも、お手軽に参加できる方法だと思うのですが、いかがでしょう?

こういう選択肢があることを、一人でも多くの方に知っていただきたいものです。




さて、そういうわけでうちに来たジャック君ですが、お話ではやはりかなりの臆病さん。

新しい環境になじむまでは、じっくり家で慣れていくしかないな。

そう思っていると…


 
 
翌日早速自転車でお散歩して、商店街まで挨拶しに来れました!

義父から話を聞いてみると、昨日は義父のひざの上で抱かれたまま眠り、

目を覚ますと、「ごはん!ご飯♪」とテーブルの下から離れない様子。

りりぃとは違って、かなり順応性があるようです。

義父は早速、

「ジャックよりもジャッキーの方が盛り上がってええ名前やと思いませんか?」

と、すでに飼う気満々!

この子は一時預かりで、よい里親さんが見つかったらそのほうがいいでしょ?

そうすれば、また別の子を預かって、その子の命も助けられるでしょ?

そう言いましたが、やはり飼いたい様子。

(まあ、それならそれでええんですが…)



さて、後はこのジャックを見てりりぃが帰ってきてくれることを祈ります。


次へ




犬トップへ