犬110♪

〜番外編〜
老犬の介護 

(@散歩・はなしのはなし)

 
 

ランちゃんが来たからという訳ではないけれども、近所の老犬が気にかかる。

飼い主さんとお話をする機会があれば、そのつど説明はしているのですが、

皆さん意外と老犬の世話の仕方が分かっておられない。
 
ですので、犬にも飼い主さんにも負担が増えているように思えます。

と、このようにえらそうに言うほど知識があるわけではないのですが、
 
何かの足しになればと思い、私がかつての愛犬コロを世話した時の方法を書いてみます。
 
 
 
 
@ お散歩
歳をとっても、犬も人も歩ける限り歩かねばなりません。
 
手足が大きく動くことによって、体中の血液が上手く循環させることができるからです。
 
ですが、歳をとって真っ先に弱るところも足腰であるので、負担をかけることも事実です。
 
ですので、飼い主さんは散歩の補助をすることで愛犬を楽にさせてやることができます。
 
また、普通に歩くけれども、用便の時にしゃがんでいる様子が不安定で
 
お尻を落としそうになってきた時にも補助してやる必要があります。
 
 
以前、私は獣医さんに次のような方法を教えていただき、とても具合がよかったので紹介させていただきます。
 
 
@まずはタオルを用意し、両端を縫い付けてわっかにします。
 
Aそのタオルを八の字にひねり、それぞれの穴の部分に犬の後ろ足を入れて履かせる。
 
Bタオルの両端を上に持ってきて、その部分を持って犬の下半身を支えてやる。
 
(犬の背丈によっては、そこに紐を通して持ち上げてもよい)
 
 
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この場合、タオルを紐などで代用すると、硬くしまって痛いのでしないほうがいいです。
 
 


犬は歳をとっても、案外上半身を支える前足はしっかりしているので、
 
このような感じで下半身を軽く補助し、犬の好きなように歩かせてやってください。
 
 
ただし、このとき決して必要以上に持ち上げないでください。
 
あくまでも犬の力の足りない分だけを支える感じで軽く軽く。
 
でないと、今度は前足に負担がかかったり、引き上げすぎで腰を痛める可能性があります。
 
 
 
この方法は我が家では「タオルふんどし」と呼びとても重宝いたしました。
 
犬は好きなところに自分の意思で歩けるし、用便中にへたりこむこともない!
 
私自身も、手に伝わる重みで、犬の疲れを読み取ることができましたから。
 
そうそう、それに上手くかけていればおしっこやウンチで汚れることもありませんよ。
 
 
 
体重の重い、中型犬以上にはぜひ試してみて欲しいです。
 
 
 
A はなし(歯無し)のはなし
 
散歩をすればお腹がすきます。
 
今では高齢犬用のさまざまなフードがあるので、お店や獣医さんで相談すればそう迷うこともないでしょう。
 
ただ問題は、あなたの愛犬に歯があるかどうか。
 
または、あったとしても健康な歯かどうか。
 
見た目は歯があるように見えても、実際は根元で溶けてしまっていてほとんど役に立っていない場合もあります。
 
できれば獣医さんでの診察を受けるのが好ましいです。
 
そして、それで結果が役に立たない歯であったとしても悲観する必要はありません。
 
犬の歯は、人間のように噛み砕いたり、すり潰すためのものではありません。
 
一口大に食いちぎるだけの役目なのです。
 
ですので、かなり乱暴な言い方をすれば、餌が一口大でありさえすれば歯は不要ともいえます。
(そんなことはないのですが…)
 
ですので、もしあなたの愛犬に歯がなくなってしまっていたならば、
 
まずはフードを食べやすい大きさにしてください。
 
無論その際カリカリのようなフードならばふやかして、柔らかくしておくことも忘れないでくださいね。
 
 
 
 
では次回は、それでも寝たきりになったら。
 


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