犬105♪
処分という現実(前編)
ある日ネットで見てしまったこのページ!
とある自治体で作っておられるサイトなのですが…
収容日とは何か!
収容期限とは何か!?
つまり、この子は2006年7月6日に保健所に収容され、14日に処分される予定の子なのです。
この自治体では、このように収容された犬や猫その他の小動物の写真と状態を掲載し、
里親を募集することで、少しでもこのこたちの命を救う手立てを尽くされておられます。
ありがたいことです。
で、うちの奥さんがこの子を見つけてしまいました。
目はすでに白内障気味…
毛もひどくもつれ、皮膚も…
とても良好な環境で飼われ続けられた様子には見えません。
おそらくは、どこかのブリーダーの手によって仔犬を製造させられ続け、
産めなくなったとたん、不要ということで捨てられた子でしょう。
明らかにどこか患っているし、高齢だし、貰い手など期待できそうもない。
………
このままこうしてここで処分されるとしたら…
一体この子の命は何だったのでしょう?
この子は何のために生きてきたのでしょう?
そう思うととてもやるせなく、怒りがこみ上げてきました。
犬は犬、人間は人間。
無論同等に考えることは間違っていますが、
あまりも理不尽で、情けない話だとは思いませんか?
そして同時に、申し訳ない気持ちで一杯になりました。
無論、無論、
この子一匹を助けたところで大勢に影響はなく、
すべての犬たちを救うことはできないのも理解していますし、
悪質なブリーダーたちが考えを改めるはずもありません。
でも、
どうしてもいてもたってもおられずに、
私の奥さんは電話をかけました。
「その子を引き取りたいのですが…」
【つづく】
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