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第13回ハマー・ザ・サマー♪
愛してまぁ〜す!がとまらない!(前篇)
〜和歌山県 白浜〜
(2014,09,09〜10)
毎年夏の恒例の原チャ白浜ツーリング、通称ハマーが先月急な雨で中止になってしまったので、
先日そのリベンジとしていってまいりました。
既に9月に入ったこの日はすでに風も秋のそれで、バイクにまたがり走りだすと寒いくらい。
で、ふと空を見上げると、15夜前の14夜!
ものすごく大きくきれいな月がデデ〜ンと浮かんでおります。
うん、この感じなら天気の方も大丈夫そうだ、そう思いつつふとこういう話を思い出しました。
小説家・夏目漱石が英語教師をしていたとき、
生徒が " I love you " の一文を「我君を愛す」と訳したのを聞き、
「日本人はそんなことを言わない。
月が綺麗ですね、とでもしておきなさい」と言ったとされる逸話。
だから、そういう風に訳すなら、
今晩はきっとあちこちで I love you!
愛してまぁ〜す!
ある意味、なんともロマンチックな夜となっていることでしょうね。
そんなことを考えながら、時折空を見上げつつ、のんびり走りだしました。
そしてまず向かったのは、ハマーの時はいつも立ち寄る友人のお店。
その方は私より少し年上の古くからのバイク友達。
20年近く前はよく一緒にバイクで走り回っていたし、
一時私が林道にはまっていたときなどは、いろいろと乗り方を教えてくださり、
毎週のように早朝山に分け入り、道なき道を探索しては、
お互い泥だらけの格好で急いで店に戻り、あわてて開店準備をしたり。
良き友人であり、良き先輩♪
ですが、その後家庭の事情などもあり、なかなかそういった時間が取れなくなっていたので、
今回のように近くを通りかかった際、には顔を出すようにしているのです。
いつも元気なきもとさんは、やはりこの日も元気で、私はとても安心しました。
でも実は、こう見えてもこの方は昨年医師から非常につらい宣告を受け、
とても苦しい病と日々戦いながら暮らしておられます。
その現実から目を背けず、逃げず、
そのこともすべて含めて自分の生き方と、そう飲み込んで。
数十分の再会でしたが、いろいろお話ができ、励ますつもりが励まされ、
私は元気をもらって、再びバイクにまたがりました。
きもとさん、ありがとう!
愛してまぁ〜す!
さてそういったわけで調子よく走りだしたのですが、
ややや?
な〜んかおかしい?
信号などで止まろうと、アクセルを戻すと、いやな感じのシャラシャラ音。
これはもしかしたら…
そう思いコンビニの駐車場でチェックすると、
やっぱチェーンがゆるゆるだ!
あれ?前回ブレーキ交換した時の絞め方が足りなかったのかな?
とか思いながら、せっせと作業。
よし!よい感じで張り直せた♪
するとそこにちょうどのタイミングで「ブババババババ〜!」。
同行のしょっち〜さんと、あれ?じゅんちんにA2C君!
わざわざ遠方からお見送りにお二方来てくださいました。
ありがとう!
みんな愛してまぁ〜す!
というわけで、4人そろって集合場所であるかいせいさんのお店に♪
ここは和歌山でも有名な中華の名店なので、閉店時間前にもかかわらず大盛況!
ですので駐車場でしばらく待つと、少し遅れてポニョさん到着!
さすが二京都からだと時間がかかるよなと思っていたら、それどころか早く着きすぎたので、
近所の本屋さんで時間をつぶしていたとのこと。
で、最後のお客さんが出てこられたので入れ替わりに、
「今晩は〜!」
すると…
「はいど〜ぞ!」
お客さんが帰られたのに鍋を振る音が聞こえるなと思ったら、
わざわざ私たちのために、特製餃子&焼き飯&唐揚げ!
こりゃ美味い!
最高の夜食だ!
やっぱバイクの時は中華だよ!
しかもかいせいちのは美味しいときてるから、もう最高〜〜!
愛してまぁ〜す!
で、みんなで大喜びをしていると…
「知らんおっちゃんばかで恥かしい…」てっちゃん
「うへへへ♪こんばんわ〜!」リキ君
二人ともしばらく見ん間に大きくなったね〜!
うんうん、いつも通り可愛くて元気で嬉しい!
愛してるよ〜!
でん?ポニョさんの姿が見えなくなったぞ?
さては食べるだけ食べてとんずらか?!
φ(._*)☆\(-_-)
てなわけはなく、表でなにやらバイクをいじいじ。
なんでもバックステップを固定しているネジが緩みがちだとか。
そこで、かいせいさんに水道テープをもらってそれで対応することに。
そういや、このツーリングを始めた当初は、途中でいろいろマシントラブルが相次ぎ、
との都度バイクを道に止め、暗闇の中あれこれ作業したもんだ。
でも最近は、みんな慣れて来たのかそういうトラブルもほとんどなく、
あってもたかが知れた軽いものばかり♪
楽になったな〜。
でもなんか物足りない気もする。
(たぶん、これ後半への布石というか伏線というかそんな感じです。)
てなわけで準備万端、見送り隊のじゅんちん&A2C君に見送られ出発いたしました。
午前0時過ぎ
「寒くない?」
「うんうん、寒い寒い。」
走りだしてしばらくは、なんとも気持ちよい夜風だと思っていましたが、
だんだんと走れば走るうちに、、秋の夜風の冷たさに驚かされました。
だから給油時、早々に合羽を着こんで走ることに。
だって、この先いくつかの山越えがあるから、絶対今以上に冷え込むもん!
案の定山に入った途端空気は一段と冷え込み、コーナーごとにひんやりとした空気がどんどん密度を増していきます。
そして灯りのほとんどないその道を頼りないヘッドライトを頼りにい進んでいくと、
「ん?山が光ってる?」
不思議なことに、谷筋からちらちら見え隠れする山が、ひどく明るくきれいにライトアップされているのです。
桜の時期でも紅葉の時期でもないし、それ以前に観光名所などでは絶対ないのに??
そう不思議に思いつつその山に使づくと、次第にその全貌が目の前に広がり始め、
それは驚くほどのスケールでドラマチック!
目を見張るほどにきれいでかっこいい光景でした。
え?怪獣?秘密基地?
ちょうど、特撮映画のワンシーンに自分自身が飛び込んで行ったかのような…
しかし、それと同時にその理由もわかりました。
そこは大きなトンネルがあり、その入り口付近の山の斜面で大きな土砂崩れが起きていたのです。
多分先日の大雨の影響でしょうね。
で、先ほどのライトアップはその工事現場を照らすもの。
なんせ、この道は和歌山の大動脈なので、万が一通行不能にでもなれば一大事!
だから工事の無い真夜中もこうして照らして監視してるのですね。
で不謹慎とは思いつつも、その美しさに思わず、パシャ!
う〜ん、本当はもっともっともっともっと、綺麗でかっこよかったのですよ。
で、この後すぐに思い出した。
確かこのトンネルって…
和歌山でも有名な心霊スポットだったな…
というわけで、何か変なものを見つけた方がおられても、けっしてそれを私に教えないように。
知らぬが仏と申しますゆえ。
(*^人^*)
てな感じで山を過ぎると後はもう交通量も信号もほとんどない国道。
だから、安全運転でも驚くほど速いペースで走りつづけられます。
そういう時は、「走ること」以外は頭から消え去り、ある意味無心で走ることだけに集中してしまいます。
これがなんというか、らりっているわけではないけれど、一種の薬をやっているかのようで…
多分脳内では特殊な脳内物質が出まくっておるのでしょうね、。
そういうわけであっという間に南部に到着。
ここまで来たら白浜はほんの目と鼻の先。
だからコンビニで一服♪
こうして一旦バイクを下り休憩すると、それまで感じていなかった、痛みや疲れ、
のどの渇き、便意など、あらゆるものがドドっと同時にやって来ます。
だからやっぱ、走っているときは少しおかしな状態ですよね。
てなわけで、気持個身体もリセットしあともうちょっと走って…
午前3時15分ごろ 白浜到着!
うん、自宅から約200キロなんでまずまずのペースでしたね。
というか、過去最速?
既にこの時間ともなると、普通は皆寝静まっており、人影などはないのですが、
ここ白浜では、夏休みともなればこの時間でも花火などで盛り上がっている若者が浜に結構いてるのです。
しかしさすがに9月に入るとそんな感じではなく、浜も静かに眠りについておりました。
だからいっそう、きれいで大きなお月さまの存在感が半端なかったです。
さ、じゃ我々もいつもの東屋に寝袋敷いて…
寝る!
…と、目を閉じていると、あちらこちらで男女の声。
「わぁ〜!きれいな月!」
「月がきれい♪」
「うわっ!めっちゃ月がきれい!」
と、漱石流に受け取るなら、愛のささやきの大連発!
う〜ん、青春やね〜♪
というか…
お前らこの時間帯は大人しく寝ておけ〜!
と漱石ならぬ白秋の私は心の声で叫んだのでした。
というわけで、長く、短かった夜の続きは後編へ!
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