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〜節分〜

さて、もうすぐ節分という頃のお話。
ある場所で鬼さんたちが集まってなにやら作戦会議の様子…

毎年この時期は、あの忌々しい豆粒をぶつけられてに痛い目に会わされる!
そこで毎年、防御のために各種アーマーを装着してきたが、
やはりあの甘めの威力はすごく、毎年被害が甚大だ。
そこで今年はちょっと発想を変えてみて
こういう作戦を考えてみたんだが…
女性の鬼をトラジマビキニ姿で先頭に立てて進行すれば、
まさか相手も半裸の女性に豆などぶつけては来ないだろう。

なるほどなるど…
で、その背後からいきなりわしらが飛び出すというわけだな。

そうそう。

なるほど、それならうまくいきそうだ…

いや、ちょっと待て!

ん?なんじゃ?

最近の人間どもは女性どころか、子供にも平気で残酷なことをするそうじゃ。

まさか?!そんな!信じられない!

あいつらの血は何色だぁ〜〜!?

それこそまさに、鬼じゃないないか!

しかも、相手を痛めつけるための道具の開発に余念がなく、
あの豆も年々小型化しながらも破壊力が上がっているとか…

なんと恐ろしい…

ということは、先ほどの作戦を実行すれば…

そう、相手の思う壺!
嬉々として我々をいたぶり蹂躙してこよう。

ぞ〜!なんと恐ろしい!

ではどうしたらよいのだ?

そうだそうだ!そんな恐ろしい相手にかなうはずなどない!

だから、ここはもう覚悟を決めて…

決めて?

もうじっと身を潜め、節分が終わるまで隠れているしかないと思うぞ。

そうか…

なるほどの〜。それも致し方ないか…

では、問題はどこに隠れるかだな。

あ!それならわしに心当たりがある!

どこだ?

どこだ?

昔から人間どもが手を出せない、鬼族の治外法権の島!

おお!あそこか!

なるほど、あそこなら安心だ!

よし、ではみな荷物をまとめて緊急避難!

いざ「鬼が島」へ〜!


……………その後

痛っ!痛っ!

なんじゃ!?ここも既に人間がたくさんいるではないか!
おまけに、みなすごく嬉しそうにわしらをいじめる!
おい!ここは鬼族のための鬼が島ではないのか?

いやそれがちょっと手違いで、渡る島を間違えまして…

何ぃ?!じゃここはどこなんだ?

ええ、実は…


そう、鬼達が間違ってわたってしまったのは

「佐渡(サドが)島)」(・∀・)


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