第3回裏原チャでゴー!
火曜日部隊南下してなんかする!
(03、09,09)

長文編!

仕事を終え、ガレージで待っていると、
見送り隊隊長のいなずまさんがやってきた。
自慢のドリラに荷物をくくりながら世間話。
「こいつはな、ほら!フロントにキャリアがあるからこうやって寝袋も積めるんや!」
自慢しつつ、ドリラにまたがりハンドルを持つと…
「おや?ハンドル重いな…」
そこで、通常よりも(かなり)高めの空気圧にしてみました。
「よし!これでオーケー!
そうこうしていたら、見送り隊隊員ののりさん、そして一緒に行くしょっちーさんがやって来た。
いつもならbここで無駄話が始まるのだが、この晩の走行予定距離は約200Km!
今回ばかりは、無駄話もそこそこにさっさと出発しました。

出発はすごく良い天気。
夜空でも星の出方で分かります。
くしくもこの日は、月と火星が大接近!
頭の中では、某セー○ムーンのキメ台詞が響きます。
「月に代わっておしそきよ!火星に代わってせっかんよ!」
「う〜ん、してほしいな〜。♪(((*^ω^*)))♪」
出かける前からこんな調子で、
さて、どうなることやら。

先ずは第一集合場所である、こーちゃんのガレージへ!
そして今回は、「銭湯ミーティング」も同時開催!
こーちゃんお奨めの銭湯は、ちょっと入り組んだところにあり、
知らない人は絶対行けない!
そんな秘密の銭湯「笠松温泉」はこじんまりとし、とても良い銭湯でした。
ここの詳しい情報は、後日「銭湯ミーティング」の方にアップします!
長旅の前に、ここで存分にリラックスできたのはありがたかったし、
なにより昔ながら良い銭湯に久々に入れて、とても嬉しかったです。

さて、風呂上り走り隊は、その後見送り隊隊員息子さんを加え、
一気にかいせいさんの待つ和歌山まで走り抜けました!
ここで…
「おやぁ〜?」
明日の仕事を控えて帰っていった、見送り隊隊員ののりさん以外の見送り隊も付いて来るぅ〜?
どこまで見送ってくれるんだ?

和歌山に着いた我らを待っていたのは、エイプにまたがり準備万端のかいせいさん。
しかし、我々は、いつものごとくかいせいさんのお店荷入り込み、
奥さんにコーヒーなどを入れて頂き、しばらくくつろぎました。


「さあ、行くぞ!」
誰かが言い出し、出発です!
しかし!ここでトラブル発生!
なんと、ここまで調子よく走ってきていたしょっちーさんのアグスタがぁ〜
(さあ〜!このあと大変なことがぁ〜〜〜!)

つづく






















↑ウソです

急にアグスタのヘッドライトが光らなくなりました!
集団の走行とはいえ、途中は真っ暗闇の峠が続きます。
運良くかいせいさんのガレージにいたのでバラしてチェック!
約一時間ほど格闘しました。
しかし、スイッチが怪しいことまで分かったのですが…
バラしている時には光るのに、組むと光らない〜!<(T∇T)>
しかし、このままでは危なくて走れない!
どうする?
すると、かいせいさんが一言。
「これ乗りますか?」
しょっちーさんにエイプを貸してくれることになりました。
そしてかいせいさんは、急遽ジェベルに乗り換えて…
そうして我々は再び走リ出すことになりました!
(午前1時)
(ん?あれれれ?まだ見送り隊の二人(イナズマ&息子)が付いて来るぞ?)

夜とはいえ今日は満月!しかも火星までピッタリ着きに寄り添っています。
「ウ〜ン、いい夜空だ♪」
ついつい空を見上げながら走っていてしまうと…
「!?」
何?あれは?
「!!」
えっ!うそやろ〜!
「!!!!」
やぱりか!
念のため信号待ちの間にイナズマさんに確認する。
「さっき、光ってなかったか?」
「ああ、稲光ですね。見ましたよ。」
イナズマも稲光を見ていた!(ややこしい!<(T∇T)>)
どうも行く先で、夕立がある様子…
そいうや月も、真っ黒い雲で半分ほど隠されてきた…
なんか本当に真っ黒で、触ると堅そうな雲でした。

当然気になるので、それらに注意しながら走る。
進行方向に見える雲の速さは尋常ではない!
見る見るうちに月は消え、火星までもが見えなくなった。
意を決して私は先頭を走る怪性さんのところまで行き、近くでの宿泊を提案した。

今回我々が止まった場所は、昨年の夜空の下などではなく屋根の下。
寝床もゴツゴツした漁港の土手ではなくて、気持ちよいきれいな床。
しかし、宿泊代はやっぱり無料♪(≧ω≦)bぐっ!
なぜってそれは…
ここで寝たから!

ガソリンスタンドの給油所の屋根の下でみんなで寝ました。
ここならバイクも濡れないし、虫も少ないはず!
コンビニへ買い出しに行き、はしゃぐ見送り隊(イナズマ&息子)、
夜にはめっぽう強いかいせいさん。
この三人の話し声を耳に、私は直ぐに眠りの中へ…
(このときスタンドの方からちゃんと了解は得ましたからね!)



パラパラパラ…
嫌な音で目覚めると、やっぱり雨!<(T∇T)>
しかし、この程度ならカッパは着ないぞ!(というか今回雨具を忘れてきました!(=^^=)ゞ)
みんな、気を奮い立たせて走り出しました。
(午前4時)
(ん?あれれれ?まだまだ見送り隊の二人(イナズマ&息子)が付いて来るぞ?)

しばらく走るものの、強まる雨足に急遽ストップ!
洗車場の拭き取り場で一時避難しました。
こんな時、体力を温存すればいいのに…
コガネムシを撮って喜ぶしょっちー、やはりコンビニに行くイナズマ、
暴れん坊時代を懐かしむかいせいさん、他人のバイクのスペックが気になるこーちゃん。
私?
私は寝ていましたよ!
蚊取り線香に囲まれて♪
しかし…
「ほんまに白浜に着くんかな〜?」
(午前4時ちょっとすぎ)



「グオォォォォォ〜!」
雷のような音とともに、我々をトラックが抜き去る!
その後は決まって水しぶき!
しかし暗い夜の峠で、顔をそむけることは出来ない!
ひたすら縮こまり、マシンのコントロールに専念する…

雨宿りの走り出した我々を待っていたのは、この旅一番の難関の峠越えだった。
真っ暗の中、頼りない原付のライトを頼りに走っていると、
前述のように、凄い勢いで抜き去るトラック!
そしてアップライトでこちらの目を眩ませる対向車!
おまけに路面は最悪!
私はこのとき後悔していた…
「しまった!タイヤの空気圧上げすぎだったか?」
悪名高い段々舗装が微妙にハンドルを揺さぶってくる!
そのたびにキックバックで車体が不安定になる!
今回のこのルート、「国道42号線」、いや昔からの呼び方で「酷道死に号線
それを痛感した一時でした!


普通、峠を越えると天気は一変します。
しかし、それは、良くなるか悪くなるかは分からない!
今回は運良く天気が回復してきていました!
まだまだ路面は水浸しですが、降ってる雨は知れている!
おまけにここからは見通しの良い海沿いの道です♪
調子よく距離を稼ごうと走っていくと…
ガ〜ン!<(T∇T)>
トラブル発生!

息子さんのエイプが吹けない!走らない!かからない!

調べてみると、パワーフィルターが水浸し!
そこで…
フィルターを取り外し、マフラーエンドにおしあててアイドリングさせました!
排ガスで水分が押出され、排気熱で乾いてゆきます。
その間、ペットボトルをカッターで切り、急造の雨避けを作りました。
(このとき、とりあえず上からの雨を防ぐ形で作ったのですが、実はこの後…)
とりあえず走れるようになり再び出発です!
が、しかし!
今回工具を持ってきていないものが数名!
いかんぞ〜!
こんな簡単な作業でも出来なければそこでストップ!
ソロならそれでもいいけれど、マスツーリングならばそうはいかない!
「水でもかぶって反省しなさい!」(って、ずぶ濡れか〜!)
ところで息子よ、どこまで見送りに来てくれてるの?


気がつくと夜も明け朝になりあいているスタンドを探し給油をしました。
あれ?誰かがなにか行ってるぞ?
「えっ!虹ぃ〜!?」

空には綺麗な虹がかかっていました!
嫌な雲しか目に入らなかったのに、本当に綺麗な虹だ!
気分もよくなりさあ出発だ!(^◇^)ノ!
気分もよくなり、先頭になった私はついつい飛ばします。
気持ちよく走っていると…
「???あれれ?」
後ろの何台かがついて来ていません。
しばらく待つとかいせいさんがやってきました。
ガ〜ン!<(T∇T)>
トラブル発生パート2!

今度はしょっちーさんのエイプが吹けない!

またフィルターか?
いや!アレはフィルターは濡れなくなっているはず…
状態を聞くと、こうだった。
「登りでいきなりタコメーターが振り切るように動き、その後全く回転が上がらなくなった。」
「!」
まてよ!この状態は、以前ハーレで経験したぞ!
確かその時は…

電気式のタコメーターの場合は、ピックアップ部分が何かの拍子にリークすることがあります。
それがコイルに影響を与えてしまい、点火のタイミングを狂わすのです。
結果、回転が上がらない、バック、アフターファイヤーなどの異常爆発、エンジン停止、始動不良を引き起こします。
(ガソリンがあり、空気容量も足りていて、同様の症状があったらここを疑ってください。)
今回はとりあえず、ピックアップの配線をプラグコードから離し、
先端の水分をよく拭き取ってから、濡れないところに固定しました。
(午前7時)

なんとかしょっちーも復活したと思ったので、また走り出しました。
しかし、しばらく走ると
ガ〜ン!<(T∇T)>
トラブル発生パート3!

再度息子エイプでした。
原因はやはりフィルター。
どうも先ほどの水避けでは不十分だったようで、路面の跳上げ水を大量に染み込ませていました。
前回同様乾かして…
今回より大きなペットボトルを使い、全体を覆うようなものを作りました。
(写真は乾くまでの間、私と遊んでいたカニさん)


この後は、小さなトラブルはあったものの、目的地白浜に無事到着!

海を見ながら朝食をとり、今後の予定を決めます。
さて、まずは海か温泉か…
海を主張するのはイナズマさん。
なぜかこの人、「見送り隊」隊長なのにここにいる。
しかも、大きなカバンの中には、花火釣りざおテンキャンプファイヤーの用意?
(あんた何する気やったん?)
そんな彼はこう主張する!
「海や〜!海入らへんのやったら、俺帰るで〜!」
一方温泉を主張するのはしょっちーさん。
彼曰く、「なんで、あんなひどい雨やったのに私だけが濡れてるの?」
実は我々も濡れてはいたが、彼ほどではない!
なぜか?
それは…
彼のエイプがフェンダーレスだったからだぁ〜!
はははははははは!ヾ(〃∇〃)〃
顔面を直撃する大量の路面の跳上げ水!
彼はずっとこれを「降り続く雨」だと思い込んでいた!
だから、休憩の旅にこう思っていたらしい。
「なんで、こんなにひどい雨やのに、この人らは雨具なしで平気なんやろ?」
彼がそう思い込んでいるから、我々も気付かない!
もっと早く気付いていたらば、ダンボールででもフェンダーを作れたのに!

結果!
温泉→海に決定!
しかし、直ぐに海→温泉に変更!!(^◇^)ノ!
(午前9時)


「気持ちええな〜♪」
一年振りに入った海は大変気持ちがよかった♪
浜辺では快適な環境作りに忙しいイナズマさん。
波打ち際でトドのように転がっているのは息子さん。
こーちゃんは私の横で一緒にビキニギャルを見ている。
(ココだけの話、この人こう見えて意外と好き者なんよ!(^。^))
(ちなみに、かいせいさんは寝ています。この人夜は強いが昼は弱い!)
「あれれ?しょっちーさんは?」
浜辺を見渡すと…
いた!いた!いた!
口になにやらくわえ走ってくる!
なんだ!?
ビーチボールだ!ヾ(〃∇〃)〃
その後は、ビーチボールで異常に盛り上りました!
(あんたら寝てへんのに、なんでこんなに元気やねん?)

その盛り上がりは、こーちゃんを細かいすなで埋め尽くしたときに最高潮に達しました!
(彼の体の一部が異常に盛り上っているでしょ?!(゜▽゜)b)

海から上がり、念願の温泉に浸った我々はやっと息を吹き返した。
例えるならば、カップヌードルかふえるワカメみたいなものだ。
(確かに、ヌードでわかめみたいなものをさらしておりました!)
しかし、誰でもリフレッシュするよ!
そんな良い泉質でした。



時間に追われる我々はもう帰り支度を始めます。
(午前10時30分)
あれれ?まだ「見送り隊」がいるぞ?



ほんの少しの海岸線を走る。
しかし、最高に気持ちがいい!
景色(水着ギャル含む)、海風、そして回復した天気!
そう!「乾いている路面!」これが、その時の我々にとっては最高の贅沢だった!
直ぐに帰り道である国道に戻るが、夜とは一変しのどかな道となっていた。
覗きだした青空の下、60Km/h前後で流す。
やはり小さなバイクにはこの速度域が一番気持ちがいい!



途中、昼飯を賭けたくじ引きをしたり、美味い一夜干しのイカを食ったりしながらも旅は続きます。
(しょっちー!息子!イナズマ!ごちそうさまでした!(*^人^*))



行きは最悪だった峠道。
しかし、帰りの今は最高の道です!
休憩の後走り出す私を皆さん一気に抜いていきます!
こーちゃんなんかスッテップを擦りながら、ゆわKm/hくらいでコーナーに突っ込んでいく!
帰る方向には、ウソのようなきれいな青空と、
やっぱりウソのように大きくて白い入道雲がありました。
私はそれを眺めながら、のんんびり走っていきました。



気持ちがよかったり、快調にことが運ぶと書くことってあんまりないですね〜。
もうかいせいさんのお店に着きました!


ここでゆっくりしようと思いましたが…
「あ!しょっちーのアグスタは光らない!」
暗くなるまでに大阪に帰らねば!
我々は白浜の方向に向かってこう言いました!
「あばよ!また来年来てやるぜ!」

帰り道は寂しいもので、先ずこーちゃんが抜け、次いで息子&しょっちーと、
最後まで一緒だったのはイナズマさんでした。
(あ〜れれれ?見送り隊は私が家に帰るのを見送ってくれに来ていたのかぁ〜?
今回の総走行距離 440Km、燃費 最高60Km/l 最低50Km/lでした!



家に帰って空を見ると、
先ほどの雲が赤く色づき綺麗になっていました。
じっと見ていると…
ピカッ!と光りゴロゴロと言い始めました。



今年も、わたしの夏が終わりました