食べ物♪8



今回は麩(ふ)。
そうそう、あのカメやフナの餌にも使う「ふぅさん」です。
よく間違ってとらえられていますが、麩は基本的にはタンパク質。
小麦粉を水で練って、水中でデンプン質を洗い流し、残ったグルテンというタンパク質が麩の正体!
だから栄養価は意外と高いんですね。

お吸い物や、味噌汁に入っていたり、スキヤキに入っていたりと馴染み深い食材ですが、
本来は、懐石料理の重要な脇役です!
(まあ、この場合は生麩ですがね。)
しかし、哀しいかな所詮は脇役、主役にはなれないんですね〜。
(お吸い物の中では、結構主役っぽいかな?)

しかし、こんな麩にも主役になれるときがあります。
それは…

おやつになったとき!

身近な例では「麩菓子」
やわらかくて、甘くて、なにより見た目のボリューム感がイイ!
子供がおこづかいで買うときは、このボリュームが物をいう!
同じ値段ならより大きい方!
(もちろん、食べた時のシオシオ感は忘れています!)
だから、コンビニでも売ってるヒット商品なんですね。
(私も結構好きです♪)

でも、ここで紹介するのは「麩菓子」は「麩菓子」でも大人用

麩饅頭(麩嘉 京都市上京区)

麩饅頭とは、つき立てのお餅のような生の麩に青海苔を混ぜ生地を作り、
それで、こしあんを包み笹の葉で巻いたもの。
一度は口にされたことがおありでしょうけど、
たいていは懐石料理の流れの中で出てきちゃうから、
本来の香りと味をゆっくり楽しむ暇がない!
できれば、おうちでゆっくりくつろいで、熱〜い煎茶でも入れて、
ゆっくりと楽しみたい一品です♪


その訳は…

使っている素材に対するこだわりを感じることが出来るから♪
例えば水、使用するのは井戸水のみ。
その理由は水道水との温度差、
地下水である井戸水は水道水と違い5℃前後の温度差がある。
これが、冬は生地の収縮を防ぎ、夏はダレを防ぐ。
そうして最高の弾力に富む食感を生み出すのです。

また中に入るこしあんも、通常の和菓子に使用するものと違い非常にあっさり!
しかし、誤解なきよう!水臭いわけではない!
あんの風味はそのままに、麩を主役に立てて、でしゃばらない!
後味だけが、爽やかな甘味を感じさせます。

生地に込められた青海苔も磯臭さは全くなく、
不思議な役目を担っております、
つまり、塩辛さを感じさせずに、塩味を感じさせる!
もともとが、薄味のこの麩饅頭、余分な塩分はご法度!
しかし塩味のない味では、ちょっと頼りない。
そこでこの青海苔!鼻から入る海の香りが脳内で塩味を再現する!
それが、その後入ってくる麩饅頭の甘味と合わさった時…
「しあわせ…♪」
最初は、「なぜ青海苔なんだろう?「抹茶」や「よもぎ」のほうが合うのでは?」
と私は思いましたが、口にして納得。

そして、それらを包むのは京都産の笹の葉。
一個ずつ丁寧に包んであるその、笹をほどいた瞬間。
鼻に伝わるこの香り♪
「日本人に産まれてよかったな〜♪」
そう感じますよ!

どうです?
ゆっくりと、時間をかけて楽しみたいでしょう?
今は便利なもんで、電話1本でお家に届きますよ!
私は多めに頼んでおいて、残りは冷凍します。
食べる2時間ほど前に自然解凍させておけばイイ感じ♪

食べたくなったらココ!
075−231−1584  麩嘉まで
(たしか1個200円)


追記!
高野山でも売っているよ!
もちろん別のお店だけど、安くて美味しい♪
店名は忘れました!
場所は、大門〜奥の院の間で、二股に分かれる道の南の方!
その道の東向きに面しているよ!

仮面ライダー1号も買いに来ているらしくて、店内にサインがありました。




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