懐かし探偵団 51
公衆…



とあるバスの営業所。

そこに鎮座する懐かしい姿は?



ああ、懐かしい!

子供のころよく見た公衆電話のボックスだ〜!

温かみのある丸いフォルムと、昔の国鉄(らいちょうとか)のような優しい色彩♪

今の時代にこそピッタリ合いそうな気もするのですがね〜。
(ちなみにニックネームは丹頂♪)


実はこのタイプのボックスは意外に短命でして、

調べると、昭和29年から39年までの10年間のみ採用されていたようです。

というのも、頑丈で見た目がモダンなのはよいのですが、

接地や解体の費用がかかるのと、中身が見えないので防犯上の問題があるとの理由で

全面ガラス張りのタイプへと順次移行して行ったのです。



さて、個々で昔聞いた話がよみがえります。

「このタイプの電話ボックス、中が見えないからよく便所代わりに使われたんだよ。」

そういやたしかに、かくれんぼなどで入ったボックスにウンチがあったこともしばしば…
(真夏だとこれがシャレになんないくらいキツイ!)

調べてみると、こういうことは当時頻繁にあったようで、

前述の防犯には実はこの事柄も含まれているそうです。
(というか、けっこうこの対応が大変だったとのこと。)


余談ですが、日本最初の郵便ポストも当初は便所として使われたそうな。

ただこの場合は、「郵便」という言葉がまだ一般に浸透していなくて、

「郵便」の「便」の字を見て便所と勘違いした人が多かったからだそうです。

電話ボックスでの悪意ある便所行為とは少し違いますね。




とまあ、こういう電話ボックスですが、

実は私にとっては、かなりミステリアスで少し怖い存在なのです。

というのも、子供のころ見たテレビやなどでは、

この中でさまざまな事件が起こっていましたから!

あるものは2002年の未来(当時)から人間を誘拐しに来たり、

またあるものは中で変身したり、

またあるものは遠い世界に飛ばされたり…

だから、夜の電話ボックスには絶対入りたくはなかったのです。
(子供の背丈だと窓から見えないでしょ?)

今ならけっこう楽しんで、中で愉快に過ごせるだろうな。




そうそう、画像の電話ボックス君は、

現在事務所の「伝票受け取り口」として第二の人生を歩んでいるとのこと。

長生きして欲しいものです。

今回は餅蔵さんからの投稿でした。

(*^人^*) 「いつもありがとうございます。」

なぞの不思議な秘密の箱

電送されたり 変身したり 

のんきに表で「待て」していても

箱から出るのは謎の人

秘密秘密の電話のボックス

こわけゃ一緒に入ろうね




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