犬7♪

白い犬がワルサを


うちの奥さんは、ぷーを本当に可愛がる。
そばにいるときは、片時もはなさず抱っこをしている。
この状態を彼女は、「ぷーが体から生えている」と表現している。
だから、ぷーと一緒にお店に買い物に行けないのが不満で仕方がない。
「ぷーよりも不潔で、躾のなっていない人たちが沢山いるのに!」
さらにこう続ける、
「ぷーはここから生えているんやから、引き離すなんてでけへんわ!」
その時ぷーは、たいてい彼女の胸で目を細め丸まっている。

一時が万事この調子である。
奥さんはぷーに骨抜きにされている。

だから、ぷーが悪いことをした時
例えば、ぷーは掃除機が嫌いだ。
私が掃除を始めると気が狂ったように、吼えながら飛び掛ってくる。
そんなとき私は、
「このあほんだら!わからんのか!」
と、叱りつける。
しかし、奥さんは、
「ぷーはその怪しい物(掃除機)からパパを守ってるのにね〜♪」とぷーをかばう。

たまに、私が「あんたもぷーを叱れよ!」と言うと。
「ぷーちゃんは叱られるような悪さをせえへんもんね〜♪」
と、ぷーとおでこをコッツンコしながら言う。
(ハイハイハイハイハイハイハイ…)

しかし、ごく希に奥さんもぷーを叱る時がある。
お店でお客さんにぷーが吼えた時などだ。
その時の様子はこうだ。
「こら!ぷー!あかんやろ〜ぅ!このコは〜♪ほんまにもぅ〜♪」
(叱っているのか…?)
「怪しくっても吼えたらアカンの!な〜♪がまんしてね♪」

(叱っているんだよな…?)




おまけ


奥さん曰く、このときのぷーは、
「お母さんに叱られた!」
と、肩を落としすごく悲しそうだとのこと。
(ハイハイハイハイハイハイハイ…)











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