犬48♪



老犬

これは昔飼っていた「ころちゃん」の話ですが。

当時私はガレージの中でころを放し飼いにしていました。
ある朝いつものように私がガレージに行くと、
おや?ころがいない?
でも・・、きゅ〜ん、きゅ〜んと泣き声はします。
その声を頼りに探してみると、
!(・▽・)「あっ!」
ころは自動車と壁の隙間に頭を入れて動けなくなっています。
とはいっても、後ろへ下がれば簡単に抜け出れるのに…
その時私は以前読んだ本の一文を思い出しました。

「犬が歳を取りボケてしまうと、隙間に頭を突っ込みいつまでも前進しつづけることがある。」

そう、正にその状態でした。

いつまで前へ進みつづけるころを私は強引い引き戻しました。
それからは、放し飼いは止めました。


幸いなことに、ころの場合ボケの症状はこれだけですみましたが、
犬によっては様々なボケ症状をおこします。
「いつまでも吠えつづける子」
「粗相をして、家を汚す子」
「何でもかんでも食べてしまう子」
それこそ様々です。

でも、だからといって嫌わないでやってください。
犬の顔は歳をとっても可愛らしく、人間の老人のような感じはしませんが、
確実に年老いているのです。

人間でいえば、しわしわよれよれのおばあさんの姿なのです。
そう思って…

年寄り犬には優しく接してやってください。

あなたの犬にも、近所の犬にも。


次へ




犬トップへ