おもちゃ27
壁掛け時計「計時気電舎工精」
この時計も先週無事我が家に帰ってまいりました。
(文字盤の「計時気電舎工精」が泣かせる!)
実はこの時計、ずっと元気に動いてくれていたのですが、
先月急に止まってしまい、修理に出していたのです。
うちの祖父母が結婚し大阪にでてきた時に既にあった物と聞いておりましたので、
今年でざっと80年ちょい。
(祖父の話では、関東大震災の時もあったとかなかったとか…)
その間ずっと、正確に、それこそ1秒の狂いもなく動いてくれていましたから、
私も何の手入もしないまま使っておりました。
ですので、考えればいつ止まってもおかしくはなかったのですよ。
でも、反対にそんなだからいつまでも動いているもんだと半ば思い込んでいたから大慌て!
なんせ古いものだからメーカーでの修理なんてしてもらえるはずもなく、
とりあえず後のふたを開けてみると…
ああ!訳がわからん!
(=^^=)ゞ
そこで私は以前古い時計を修理してもらった時計屋さん(↓)に相談したのですが…
http://hisuaki.hp.infoseek.co.jp/toy/omotya14.htm
「電気時計はちょっと…」
と断られてしまいました。
素k度絵古い時計の修理専門をうたっているいくつかのお店に相談するも、
どこの店にも一様に冷たく断られ、
あげくにある○賀にあるお店などは会話中いきなり電話を切ったので再度電話をかけ、
「今途中で電話が切れましたので…」というと
「わしはそんなに暇とちゃうんや!」と!
まあ、なんて高飛車な!
HPなどでは親切丁寧をうたっているくせに!
とまあこんな感じで困ったり怒ったりしていたのですが…
「さて、本当にどうしよう・・?」
で、その時ある方の姿が頭に浮かびました。
「そうだ!あの人に相談しよう!」
で、あの人とはこの人(↓)!
http://www.geocities.jp/berkeley_jp/
このコーシさんは、古い小さな車の専門家として、
その筋では超有名な方ですが、それ以外のも機械ものなら何でもいじれるすごい人!
おまけに気さくで優しく親切な頼れる兄貴なんですよ!
で、「実は実は…」と電話にて相談すると、気持ちよく応じてくれ、
そしてなんと、プロも尻込みしたこの時計を見事に修理してくれはったのです!
ヽ(´▽`)ノ ワアイ
で、問題の故障箇所はやはり長期使用による油切れ。
これが原因でモーターが回りにくくなり、
シャフトの軸受けが磨耗し、そこで引っかかりが起こったとのこと。
以下はコーシさん説明でございます
やはり外側の真鍮ケースが半田付けされていて
これを割ると中からギアが。
上左の写真の一番左にあるのが取り出し部分のギア、
ここの動きが異常に硬くなってました。
上がギアBOX、
ここに見える小さいギアの軸受けがガタガタになってます。
写真のクルクルした出っ張りが
インダクションモーターのローターになります。
遊星ギアだと思ってましたが単純にギア6段の減速でした。
で問題箇所は、コーシさんのアイディアでチョチョイと修理!
ただ今修理からあがって約1週間。
休まず元気に動き続けてくれております。
やった!
これでまた80年使える!
大きなのっぽの古時計の記録を抜けるぞ!
ヽ(^∀^)ノ
時計なんて時間を刻めばそれでいい。
確かにそれはそうだから、100均の壁掛け時計でもいいんですが、
この時計は、私どころか私の親が生まれたときからずっと私たち家族を見ていたものなので、
私にしたら唯一無二の時計なんです。
それだけにまたこうして普通に動いてくれることがすごくありがたい!
(*^人^*) 「コーシさん本当にありがとうございました!」
ちなみにこの時計、最初コンセントを抜いた状態で、持ち上げると少し動きだしたので、
「え?!なんで?!電気ないのに!?えっ??」
と驚いたのですが、
コーシさんのお話では、実はこれにはゼンマイもついていて、
電気が切れてもしばらくはゼンマイの力で動くそうな…
昔は電気の供給事情が悪く停電が多かったので、それに対応していたんですね。
(=^^=)ゞ「てっきり魂が宿ったのかと…」
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