おもちゃ14
懐中時計
以前もご紹介しました祖父の形見のこの時計。
あれから、気になったのであれこれ調べておりました。
どうも、「精工舎」で明治42年から昭和の初期までに製造された、
大衆向け代表的懐中時計「EMPIRE」シリーズだということが分かりました。
このシリーズは当時の懐中時計で最も多く生産されたそうです。
なるほど…、だからうちの家にもあったのか!
詳しい年式などはいまだに、「?」なわけですが、機械の構造から見ると、関東大震災以降の新エンパイヤシリーズのようです。
(ふ〜ん、震災を境にこのシリーズから熟練工の勘に頼らず、設計図による開発になったのか…)
さて、色々調べてゆくうちに面白いことを知りました。
このシリーズは簡単に裏ブタがはずせて楽しめるそうです。
楽しめる?
いったい何を?
ものは試し、さて開けてみましょう。
かぱ〜!
ん、やや?
「SEIKOSHA」の上にある、二つのまあるい、
この赤いものはいったい?
そう、実はこれルビーなのです。
そうか!これを眺めて楽しむのか〜!
「赤くて嬉しい〜♪」ヽ(・∀・)ノ
でも、なぜこのようなものがこんなところに?!
いや、まて、そういえば昔良く「時計の石の数」が話題に出たなあ…
調べてみると、
石は機械を美化させるだけでなく、真鍮や鉄より硬く、高度の磨きもでき、耐蝕性を持っているので、
ホゾとの磨耗による力の損失を減らし、油の拡散、変質をも防げるための油の保持にも役立ちます。
見れば、なるほど軸の中心に石があります。
へ〜、れっきとした機能美であったのだなぁ〜。
明治、大正、昭和…、モボたちはこぞってこの裏ブタを開けて自慢しあったのでしょうね〜♪
♪(((*^ω^*)))♪
時計がまだまだ貴重品で、宝物になりえた時代ならではですね!
使い捨ての時計ではこうもいきませんね。
さて、実はここの時計この時点ではまだ動かないのです。
以前、精工本社にも相談してみたのですが、
部品(ゼンマイ)がない、使用している油脂が不明とのことで修理不可とのことでした。
そしてあきらめかけてたその時に、偶然新聞で知ったのがこのお店!
きたむら時計店さん!
さて、どうなりますことやら、
結果は修理上がり次第、報告させていただきます!
ヽ(・∀・)ノ
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