寝屋川水系、一級河川平野川 この川は大阪市の南部を流れる、典型的な都市河川。 流れる水は決して美しくはない。(むしろ汚い) しかし、それゆえに生活の匂いがムンムンしていて面白い。 先ずはここから出発しました。 相棒は、モトコンポ。 平野区の国道25号線付近 時間は午前9時ごろ。 |
|
八尾市内に入ったとたん、流れは細くなります。 場合によっては、このようなダートが出てきてワクワクします。 犬のウンチに気をつけてそ〜っと走りましょう! しかし、こんな道に出会うと、 つくづく、モトコできてよかったな〜♪と思いますよ! 実はこの後、もっと狭い道に入り込みました! 道幅約90cm! なぜそんな道に入ったかは… 3コマ下に理由が! |
|
ここ数年の河川改修工事で、周辺も整備されています。 これは、八尾市木の本付近のいこいの広場。 その昔は、荷物を積んだ船の荷揚げ場だったところです。 今でこそあまり省みられないこの川も、 昔は重要な交通手段! 有名な河内の綿花を全国に向けて発送していたんです。 下のほうに見えるのが、当時の舟を再現したもの。 う〜ん、この大きさならモトコを積んで京都まで行けるな… |
|
実は、この平野川ちょっと変わっていることで有名なんですよ。 それは… これ! なにに見えますか? ただの橋に見えるでしょうが、 実はここより上流は川がなくなるんです! え〜っと、つまりこの上流は自衛隊の駐屯地になっていて、 川はその下を流れているんですよ! ここから数キロに渡り、 一級河川であるはずの平野川は地面の下に潜ります。 しかし、本来はこのような状態ではありませんでした。 戦争が始まった時に、埋め立てられそのまま現在の姿になったのです。 余談ですが、大阪府道八尾枚方線のこの付近は、 戦時中、滑走路に転用される計画や戦車が通ることを想定し、 コンクリートで路盤を固め頑丈に作りました。 おかげで現在、道路に水道、ガス、下水などの管を入れることが困難! 関係者はいつも頭を抱えています! |
|
せっかくなので、モトコと自衛隊車両の2ショトを撮影しよ〜っと! そう思い行ってみましたが! NG! 機密保持のため撮影は許可してもらえませんでした。 仕方がないので、路上運転教習中のこの車両をパチリ! 直後、後ろを走る随走車にジロっと睨まれました。 門番らしき人にも睨まれたのですぐ脇の道に入っていくと… すんごく細い道に出ました! でも、モトコならラクラク通過! あ〜、よかった! |
|
仕方なく、裏門で記念撮影! | |
ここは駐屯地の上流部分。 しかし、依然として水面は見えません! 実はモトコの真下。 この道路部分そのものが川の上なんです! この上を、かなり大きなトラックががんがん通ります。 しかも荷物満載で! 大丈夫かいな? |
|
気をつけて眺めると。 足元にはあなぼこがあり、そこから水面が見えますよ! |
|
さて、八尾市から柏原市内あたりへ来ると景色は一転します。 一言で言うならば、都市河川から田舎の用水路へ。 昔現役であった、樋門なんかもあったりして… なんか嬉しい! |
|
もうなんちゅうか、 水さえ澄んでれば小川と呼びたくなりますね! 私的には大好きな雰囲気です。 きれいな自然河川もいいですが、 この住んでいる人々の裏側を覗き見するような快感は、 都市小河川ならでは! なんか、ウキウキしちゃいますよ♪ |
|
もうかなり上流です。 この建物は重要文化財に指定された「三田家」。 昔住んでいるおばあさんとお話をしましたが、 文化財に指定されても、ろくなことがないらしいよ! 勝手に釘を打ったり、改築したり出来ないから面倒だって。 で、特典は、固定資産税の免除のみ! 補助金なんかは出ないんだって。 |
|
あ〜ららら! 勝手に川の上に駐車場を作っていますね! これは立派な法律違反! 河川法第24条(不法占拠)と第26条(工作物の設置に抵触しています! 悪いことは、誰かがやりだすと問名真似するからな〜。 しかもそれを指摘すると開き直る! いやな世の中だね〜。 |
|
ここが最上流当たり。 向こうには大和川の土手が見えますね! そこから水をひいてこの流があるわけですよ。 さて、ここで問題! 右手のこの建物はなにかな? |
|
ヒントその1! 何かの作業場所です。 これらが道具。 ばしょは川沿い。 |
|
ヒントその2! チラッ! わかるかな〜? |
|
答えは… 染めもの屋さんでした! この川の流れに乗せて色とりどりの反物を洗っていたのです。 有名な「友禅流し」を見に行かなくても、地元で見れたんですね〜♪ その昔(といっても10年位前)には良く下流の平野川の水が青くなっていましたよ。 今では直接川には入れずに、工場に水を引き込み作業をされていました。 写真は、親切に工場を案内してくれた奥さんです。 本当に親切な方で、声を掛けた見ず知らずの私を家に上げてくださって、 アチコチを見学させてくださいました。 どうもありがとうございました。<(_ _)> |
|
この工場は大正のはじめ頃よりここでやっておられます。 このおばあちゃんは、耳が遠くなっても黙々と反物を巻いておられました! 横で見ていてビックリ! 手馴れた様子でテキパチと仕事をこなされていました。 本当にお元気で… このような様子をみると、ずっと働くのってやっぱり一番健康にはよいのかな? |
|
ここが、版を作り、染め上げる作業所。 染料のにおいと熱気でむんむん。 ろう、泥、砂などなどを使って染物は作られていくんですね〜。 初めて見るものばかりで圧倒されました。 |
|
ここが洗い場。 新品の反物は一旦ここで洗い流してから、染め上げるんですって。 今は機械化されたとはいえ、やっぱり重労働でしたね。 でも、なんか秘密基地っぽくて一番カッコよい部屋でした。 |
|
いろいろ、案内してくれて、説明してくださったご主人です。 右の肩はカメラから逃げちゃいました! 本当にありがとうございました。<(_ _)> |
|
奥に見える樋門から水を引き込み、手前のとこから排水しています。 数年前は、ここで流して洗っていました。 壮観でしたよ〜! |
|
ここでお終い! 上流端はちょとした釣堀のようになっています。 聞いてみると鯉が狙えるそうです。 |
|
ここまで来たら、川崎さんのガレージに寄らねば! ってことで、予定通りコーヒーをよばれウダウダしました。 |
|
ガレージ帰ったのはお昼頃。 もうその頃はお日様も昇り暑くなってきていました。 エアコンをかけ… ふ〜一服♪(〃´o`)=3 フゥ 結構疲れていたのかな? 座り込んだら立つのがいやでした。 へへへ♪ 100円ビールと息子韓国海苔で乾杯です! あ〜、楽しかった♪ でも実はこの後… 夜店で、ヤドカリとカブト虫を売っていました。 ホント、疲れた! |
|