小さなツーリング
平野川探索♪
(03、07,29)

私は水辺が好きだ!
特にその中でも河川が一番好きだ!
河川は縦に長く流れているので、その流れともに表情も変わって行く。
その場所々で住んでいる人々の生活も垣間見えたりして面白い。
そういや子供の頃、自転車でどこまでも川を遡ったり、反対に下って海まで行ったりもした。
でも、最近は川を横切るだけになってきた。
久々に遡ってみるか!
そう思い立ちぶらっと出て行きました。
今回は、ちょっと思い入れのある近所の川、「平野川」を遡ってみました。

寝屋川水系、一級河川平野川
この川は大阪市の南部を流れる、典型的な都市河川。
流れる水は決して美しくはない。(むしろ汚い)
しかし、それゆえに生活の匂いがムンムンしていて面白い。

先ずはここから出発しました。
相棒は、モトコンポ。

平野区の国道25号線付近
時間は午前9時ごろ。
八尾市内に入ったとたん、流れは細くなります。
場合によっては、このようなダートが出てきてワクワクします。

犬のウンチに気をつけてそ〜っと走りましょう!
しかし、こんな道に出会うと、
つくづく、モトコできてよかったな〜♪と思いますよ!

実はこの後、もっと狭い道に入り込みました!
道幅約90cm!
なぜそんな道に入ったかは…
3コマ下に理由が!
ここ数年の河川改修工事で、周辺も整備されています。
これは、八尾市木の本付近のいこいの広場。
その昔は、荷物を積んだ船の荷揚げ場だったところです。
今でこそあまり省みられないこの川も、
昔は重要な交通手段!
有名な河内の綿花を全国に向けて発送していたんです。

下のほうに見えるのが、当時の舟を再現したもの。
う〜ん、この大きさならモトコを積んで京都まで行けるな…
実は、この平野川ちょっと変わっていることで有名なんですよ。
それは…
これ!
なにに見えますか?
ただの橋に見えるでしょうが、
実はここより上流は川がなくなるんです!
え〜っと、つまりこの上流は自衛隊の駐屯地になっていて、
川はその下を流れているんですよ!
ここから数キロに渡り、
一級河川であるはずの平野川は地面の下に潜ります。
しかし、本来はこのような状態ではありませんでした。
戦争が始まった時に、埋め立てられそのまま現在の姿になったのです。
余談ですが、大阪府道八尾枚方線のこの付近は、
戦時中、滑走路に転用される計画や戦車が通ることを想定し、
コンクリートで路盤を固め頑丈に作りました。
おかげで現在、道路に水道、ガス、下水などの管を入れることが困難!
関係者はいつも頭を抱えています!
せっかくなので、モトコと自衛隊車両の2ショトを撮影しよ〜っと!
そう思い行ってみましたが!
NG!
機密保持のため撮影は許可してもらえませんでした。
仕方がないので、路上運転教習中のこの車両をパチリ!
直後、後ろを走る随走車にジロっと睨まれました。
門番らしき人にも睨まれたのですぐ脇の道に入っていくと…
すんごく細い道に出ました!
でも、モトコならラクラク通過!
あ〜、よかった!
仕方なく、裏門で記念撮影!
ここは駐屯地の上流部分。
しかし、依然として水面は見えません!
実はモトコの真下。
この道路部分そのものが川の上なんです!
この上を、かなり大きなトラックががんがん通ります。
しかも荷物満載で!
大丈夫かいな?
気をつけて眺めると。
足元にはあなぼこがあり、そこから水面が見えますよ!
さて、八尾市から柏原市内あたりへ来ると景色は一転します。
一言で言うならば、都市河川から田舎の用水路へ。

昔現役であった、樋門なんかもあったりして…
なんか嬉しい!


もうなんちゅうか、
水さえ澄んでれば小川と呼びたくなりますね!

私的には大好きな雰囲気です。
きれいな自然河川もいいですが、
この住んでいる人々の裏側を覗き見するような快感は、
都市小河川ならでは!

なんか、ウキウキしちゃいますよ♪
もうかなり上流です。
この建物は重要文化財に指定された「三田家」。
昔住んでいるおばあさんとお話をしましたが、
文化財に指定されても、ろくなことがないらしいよ!
勝手に釘を打ったり、改築したり出来ないから面倒だって。
で、特典は、固定資産税の免除のみ!
補助金なんかは出ないんだって。
あ〜ららら!
勝手に川の上に駐車場を作っていますね!
これは立派な法律違反!
河川法第24条(不法占拠)と第26条(工作物の設置に抵触しています!
悪いことは、誰かがやりだすと問名真似するからな〜。
しかもそれを指摘すると開き直る!

いやな世の中だね〜。
ここが最上流当たり。
向こうには大和川の土手が見えますね!
そこから水をひいてこの流があるわけですよ。

さて、ここで問題!
右手のこの建物はなにかな?
ヒントその1!

何かの作業場所です。
これらが道具。
ばしょは川沿い。
ヒントその2!

チラッ!
わかるかな〜?
答えは…
染めもの屋さんでした!

この川の流れに乗せて色とりどりの反物を洗っていたのです。
有名な「友禅流し」を見に行かなくても、地元で見れたんですね〜♪
その昔(といっても10年位前)には良く下流の平野川の水が青くなっていましたよ。
今では直接川には入れずに、工場に水を引き込み作業をされていました。

写真は、親切に工場を案内してくれた奥さんです。
本当に親切な方で、声を掛けた見ず知らずの私を家に上げてくださって、
アチコチを見学させてくださいました。

どうもありがとうございました。<(_ _)>
この工場は大正のはじめ頃よりここでやっておられます。
このおばあちゃんは、耳が遠くなっても黙々と反物を巻いておられました!
横で見ていてビックリ!
手馴れた様子でテキパチと仕事をこなされていました。
本当にお元気で…
このような様子をみると、ずっと働くのってやっぱり一番健康にはよいのかな?
ここが、版を作り、染め上げる作業所。
染料のにおいと熱気でむんむん。
ろう、泥、砂などなどを使って染物は作られていくんですね〜。
初めて見るものばかりで圧倒されました。

ここが洗い場。
新品の反物は一旦ここで洗い流してから、染め上げるんですって。
今は機械化されたとはいえ、やっぱり重労働でしたね。

でも、なんか秘密基地っぽくて一番カッコよい部屋でした。
いろいろ、案内してくれて、説明してくださったご主人です。
右の肩はカメラから逃げちゃいました!

本当にありがとうございました。<(_ _)>
奥に見える樋門から水を引き込み、手前のとこから排水しています。

数年前は、ここで流して洗っていました。
壮観でしたよ〜!
ここでお終い!
上流端はちょとした釣堀のようになっています。
聞いてみると鯉が狙えるそうです。
ここまで来たら、川崎さんのガレージに寄らねば!
ってことで、予定通りコーヒーをよばれウダウダしました。
ガレージ帰ったのはお昼頃。
もうその頃はお日様も昇り暑くなってきていました。
エアコンをかけ…
ふ〜一服♪(〃´o`)=3 フゥ
結構疲れていたのかな?
座り込んだら立つのがいやでした。
へへへ♪
100円ビールと息子韓国海苔で乾杯です!
あ〜、楽しかった♪

でも実はこの後…
夜店で、ヤドカリとカブト虫を売っていました。
ホント、疲れた!

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