食べ物♪42

きんこ



ある方よりいただきました。
三重県の某所での地場芋を使用して作った「干し芋菓子」です。
下さった方の弁によりますと、かの地ではどこの家庭でも作られているそうです。
特にこの一品は、今年
齢80になる御母堂様が、心を込めて作られた、
正に逸品!
オーブントースターや直火であぶると、香ばしく、甘味も増します。

その昔、我が家でも冬のおやつにこれがよく出ました。
(呼び名はただ単に「干し芋」でした。)
その頃は、冬場は常に火鉢があったので、そこであぶって食べていました。
表面がカリッとなるまであぶっていると良い匂いが立ち込めてきたものです。
その熱々をパクつくと、焼きいもとは全然違う甘味が広がります。
寒い時には楽しくて、おいしいおやつでした。

が、しかし!

私のおすすめは、実はそのまま!
ひんやりと、ずっしりと、そして、もっちりとした食感!
(例えるならば、干し柿の甘くなった表皮のかたまり!)
噛みしめるほどに口に広がる甘味と香り!
時間をかけて味わうほど、その美味しさもゆっくりと、深く広がります。
しかし、この美味しさに気付いたのは大きくなってから。
祖父はいつもあぶらずにそのまま食べていました。
当然小さい私も真似をしましたが、なんせ子供の事、味が広がる前にすぐに飲み込んでしまうから
「やっぱりやいた方が美味しいや〜。」
そう思っておりました。

それから何十年もたち家から火鉢が消えた頃の或る日、
何気なく果物屋さんの店先で並ぶこいつを買って帰りました。
家に火鉢はもう無く、かといってあぶるのも面倒だ…
私は袋から取り出し、かじっていました。
!(・∀・)
その時気付きまいた。
「なるほど、だからじいちゃんはあぶらずに食べていたのだな…」

今回は大変懐かしい、楽しい思い出が蘇りました。

岡本さんありがとうございました。<(_ _)>

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